失敗しづらい開発会社の選び方~これを聞かない開発会社は気をつけたほうがいいかも~

2023.10.26

#開発会社 #発注 #システム開発

この記事は

開発会社にシステム開発の依頼を検討している方
以前、開発を外注してけれど失敗してしまった経験のある方

向けの内容となっています。

皆さんは開発会社を選ぶ時、どのようなことを気にして選んでいますか？開発費用、提案内容、会社の規模、話しやすさなどいろいろな要素があると思います。

この記事では、私自身が開発サービスを提供する側としていくつもの開発相談を聞いてきた中で、「この質問をしない開発会社は危ういのでは？」と思うことがあったので、それをお伝えしようと思います。

開発会社を選ぶ時の一つの指標としてもらえたら幸いです。

結論から述べると

「この開発プロジェクトの目的は何ですか？」

という質問をしてこない開発会社は注意したほうが良いでしょう。

mofmofは必ず目的を確認します

mofmofではお客様から開発の相談を受けた時には必ず「この開発プロジェクトの目的は何ですか？」という趣旨の質問をしています。なぜならば、開発プロジェクトの目的によって、開発タスクの優先順位や、開発する内容自体が大きく変わってくるためです。

開発プロジェクトの目的とは、例えば以下のようなものが考えられます。

MVPを用いて新しいビジネスアイデアを検証したい
実証済みのビジネスアイデアのために本番用のプロダクトを作りたい
本開発にむけて社内の決済をとるために技術検証を行いたい
アジャイル開発の文化を社内に根付かせたい

これらの目的を確認せずいきなり開発をスタートすると、開発プロジェクトの失敗確率はとても上がります。

例えば「新しいビジネスアイデアを検証したい」という目的であれば、優先されるべきは「いかに早く検証可能なレベルのプロダクトを作れるか」です。しかし、目的を明らかにせず優先順位がない状態で開発を進めると、検証には不要な機能を追加してしまったり、過度な堅牢性や拡張性をもたせようとしてしまい、予算や開発期間が余計にかかってしまうということが起きます。

最悪、関係者間の認識齟齬が原因で大きな歪みが生まれ、それを無理やり軌道修正しようとした結果、開発プロジェクト自体がオジャンになってしまう可能性すらあります。

開発することが目的になっている会社も存在します

皆さんが開発会社に依頼を考えている時、皆さんの目的は開発をしてもらうことだけでしょうか？おそらく「開発をする」というものは手段であって、その先に何か達成したいビジネス上の目的があるはずです。

開発会社が行うべきは「クライアントがビジネス上の目的を達成するお手伝いをすること」です。

しかし、残念なことに世の中にはクライアントに「こういうものが作りたい」と聞かれたら、目的も聞かずに見積書だけを出す会社が存在しています。

実際に次のような事例がありました。

mofmof含めて複数社に開発の相談をしているお客様がいましたが、そのお客様のビジネスフェーズはまだ開発をするには早い段階でした。そこで、mofmofからは開発の見積もりではなく、ビジネスアイデアの検証から行う進め方をご提案しました。しかし、お客様からのお話では、他の開発会社はその時点で開発の見積もりを提案してきたそうです。

彼らの目的は「クライアントに言われたものを予算と納期内に作る」でしかないため、さっさと発注してもらうために機械的に見積もりを行い予算を提案してくるのです。