非エンジニアでも3分でわかる開発用語 ①MVP開発とは?
2020.12.24こんにちは。mofmofで数少ない非エンジニアの1人、広報周りを担当しています高梨です。
突然ですがシステム開発って、カタカナや専門用語が多くてちょっと引けてしまうこと、ありませんか?
- 新規事業のアイディアがあって相談してみたいけど、開発用語が全然わからないからうまく話せるか心配…
- 専門用語をわかった上で、開発に関する相談をしたいけど、カタカナが多くて辛い…
そんな非エンジニア向けに!
「よく耳にするけどあまりよく理解できてない…」という開発で頻出するワードを、非エンジニア目線で3分でわかる文量で解説していこうと思います。(なるべくカタカナを減らします!)
今回は、弊社の開発でも取り入れているこちらのワード、「MVP開発」について柔らかくまとめていきます!
MVP開発とは・・・
MVP=Minimum Viable Product=実用最小限の製品
「必要最低限の機能を搭載し、顧客に価値提供を可能とする最も小さい製品」のことを指します。
簡単にいうと・・・
実際にその製品やサービスを使う人・使いたい人がいるのか・本当に使ってもらえるのかを検証するために開発する、いわゆる「試作品」です。
このMVPという開発のスタイルは、アメリカの企業家エリック・リース氏が提唱する「リーンスタートアップ」という起業の方法論において、重要なプロセスとして置かれています。
(※カタカナめっちゃ増えるので、リーンスタートアップについての説明は省略します。。。)
MVPの特徴
- 最初から完成を目指さない
- 小さく作って、価値の検証する
- できるだけ早く、価値を実現する
MVPの最大の目的は「仮説の検証」です。
実際に使った顧客の反応やニーズをもとに、その製品やサービスが「本当に顧客が必要とするもの」なのか、判断することができます。
つまり、MVPを作って検証を行うことで、いいアイディアだけど使ってもらえない製品・サービスを開発してしまうというリスクを減らすことができるのです。
そしてその顧客の反応やニーズをもとに、機能の追加やサービスの改善を行い、再び顧客に提供するというサイクルを繰り返すことで、必要とされる製品・サービスを作ることへとつながり、結果事業として成功する製品・サービスに成長する可能性が高くなりやすくなります。
MVPに向いているプロジェクト・向いていないプロジェクト
MVP開発を取り入れることで
- 開発期間を短く、開発費用を削減できる
- 市場に早く投入することができるため、競合を抑え市場で優位に立てる
- 顧客の声を聞きながら改善をするので、ニーズからずれた製品・サービスの開発リスクを回避できる
などプラスな面も多く、「良さそう!取り入れてみたい!」と感じる方も多いかと思います。
しかし!実はMVP開発には向き・不向きがあるんです。
MVP開発に向いているプロジェクト
- 仕様が不確定でどんどん変わっていく可能性が高い新規事業開発
- 市場に出回っていない新しい価値があると思われるサービス開発
- 仕様が変わる可能性のある開発
MVP開発に向いていないプロジェクト
- 最初から完璧な完成品を求めるプロジェクト
- 機能を完全な状態にしたいプロジェクト
MVP開発は、「製品を作ること」が目的ではなく、実用最小限の製品を作って「仮説を検証すること」が目的のため、上記のようなプロジェクトの場合はMVP開発は不向きとされます。
一方、最初から仕様を決めることが難しい新規事業開発や、市場に出回っていない新しい価値を提供するようなサービスの開発などは、実際に製品・サービスの利用者の反応を見て機能追加などの改善を行うことで、「使ってもらえる製品・サービス」に近づけられる可能性が上がり、フィットしやすいと考えられています。
プロジェクトの種類や目的に応じて、開発手法もフィットしやすいもの・しにくいものがあるということですね。
以上、非エンジニアでも3分でわかる開発用語「MVP開発」でした!
「MVPについてもっと詳しく知りたい!」
「MVPの事例が知りたい!」
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