これさえ押さえれば大丈夫!初めての開発相談で用意すべき5項目
2021.02.09こんにちは!ものづくり大好きなエンジニアのなかにしれっと存在する非エンジニア・高梨です。
突然ですが、システム開発を外注するために、システム開発会社と話をすることがしばしば発生するかと思います。そんな時、どんなことをどの程度用意すべきか悩んだりしていませんか?
そこで、今回はmofmofの月額制受託開発「開発チームレンタル」における開発相談をベースに、実際に問い合わせから開発相談がどんなふうに進むのかという簡単な流れと、初めての開発相談の時に用意しておくべき5項目をご紹介していきたいと思います。
まずは開発相談までの簡単な流れをご紹介!
問い合わせ
mofmofの開発チームレンタルの場合、まずはHPの問い合わせよりご連絡いただきます。
問い合わせの際は簡単にでも構わないので概要をお送りいただけると幸いです。
メールで連絡(概要の情報共有や日程調整など)
概要を確認後、相談日の日程調整を行います。
近々に開発を行いたいというご依頼の場合で、直近の開発リソースが埋まってしまっている場合は、その旨を先にお伝えしています。
事前アンケート
- 開発の概要
- 開始希望時期
- リソースを必要とする時期
- 予算
- 具体的にどんなことを聞きたいか
といった内容の事前アンケートは任意ですが可能な限りは提出いただいています。
転職や就職の面談で履歴書や職務経歴書を事前に提出することに近しく、事前にある程度情報をいただくことで開発相談時により深くフィットしたお話を可能とするため、アンケートをお願いをしております。
初回相談=採用のカジュアル面談に近い!
mofmofの月額制受託「開発チームレンタル」の開発相談の場合、商談というよりもカジュアル面談に近いかなと感じています。
また、開発チームレンタルの担当営業という立場の人員はおらず、開発相談においては全て実際に開発に携わるエンジニアが担当しています。
なぜそのように行っているのか?その理由は、この後お話しする「そもそもなぜ開発相談を実施するのか」に関わってきます。
開発相談を実施するのはなぜか
一番の目的: mofmofのやり方がフィットするかお互い判断するため
私たちが得意とする開発は「小さく素早く開発し継続的に育てる」アジャイル開発です。
このようなmofmofの開発手法がクライアントさんの作りたいサービス・製品にフィットするかどうかをお互いに検討する必要があり、開発相談を実施しています。
せっかく生まれ出た新規事業のアイディアを、開発手法のミスマッチにより思ったものとは違うものが生まれてしまい、失敗に向かってしまう可能性もあります。
mofmofは、「使う人」「欲しい人」「作る人」の3者をしあわせにできる「ものづくり」にこだわる姿勢を貫いておりますので、受注者と開発者がともに一つのゴールに向けるかどうかもこの時に判断しています。
実際に開発相談でお話しすることと、互いに気をつけたいポイントとは?
一緒に開発をする場合のイメージのすり合わせ
月額制受託開発「開発チームレンタル」は、一括請負契約ではなく準委任契約受注者と開発者が一つのチームとなって開発を行います。
そのため、ただ作れるか作れないかの判断だけではなく、お互いが一緒にチームとしてプロダクトを作りたいか、後術しますが「取り組みたいこと」や取り組む背景などしっかり理解した上で開発イメージをすり合わせていくことができればと思っています。
クライアントさんの要望に応えられるか=担当領域がマッチしているか
開発チームレンタルで得意としている「アジャイル開発」に、ご相談いただいた開発案件がまず合うかどうか。そして納期や機能が開発チームレンタルをご利用いただいた開発がフィットするのか、フィットしていないのかを判断しています。
開発納期とスケジュールが妥当か
予算やスケジュールといった制約を加味して、どこまでどれくらいやれそうかを議論します。 詳しくは以下に記述します。
開発相談時に用意すべきこと5項目はこれ!
①取り組みたいこと/それに取り組む経緯・背景
やはり核となる「どういうことを取り組みたいのか」という部分は明確にしておく必要があります。
私たちは「定義」よりも「対話・合意」を大切にすることに重きを置いて開発に取り組んでいます。
「こういう機能が欲しいからつくる」ではなく「どんな目的があってその機能を作るのか?」にフォーカスして「このような形で作りましょう」というように一つ一つ対話・合意して開発していきます。
「なぜ作るか?(Why)」を重要視し、作るものを提案していくことが多く、軸となる「どういうことを取り組みたいのか」、そしてそれに対して取り組む背景や経緯をお知らせいただくことはとても重要な情報となります。
②どの時点でどんなことを達成したいか
月額制の受託開発のため、仕様変更に柔軟で、変更したからといって料金が発生することはありません。しかし一方で仕様変更を全て許容できるわけではありません。
「作るボリュームが増える場合」は、機能もしくは期間について妥協せざるを得ないこともしばしば発生するのです。作るボリュームが増える代表例としては、すでに作り終えたものの仕様を変更する場合や、これから作る予定だったものをより高機能なものに変更する場合です。
なぜなら、ある一定期間に開発チームが作れる機能の絶対量に変化は起きないからです。
このような場合、他の機能の開発をやめ、仕様変更に対応する(=予定していた機能の妥協)ないしは 開発期間を予定より延長しすべての機能を開発する(= 期間・予算の妥協)、もしくは仕様を変更せずそのまま開発を進めるといった選択をせざるを得ません。
そこで、「どの時点でどんなことを達成したいか」を事前にしっかり決めておくこととそれをお知らせしていただくことで、事前にリスクをお伝えすることも可能となります。
また、開発チームレンタルをご利用いただくことで、双方が安心して開発を進めていけるかどうかの判断・認識合わせをするために事前にお伺いしているという側面もあります。
弊社は新規事業に特化した受託開発を展開していることもあり、素早くリリースしたいとおっしゃるクライアントさんは多いものの、そのリリースに対する考え方は様々です。
例えば、【3ヶ月後に完璧なものを全部揃えたい】と考えているクライアントさんもいれば、【2ヶ月後にステップ1のリリース→より機能をそろえて半年後に本格リリース→結果が出たら1年後にアップデートしたい】というクライアントさんもいます。
これらの判断はケースバイケースです。前者のお客さんでも機能量・提供したい価値を鑑みた場合に妥当であればスムーズに案件を進めることが可能であり、後者であってもステップ1の機能量が膨大な場合「それは現実的ではないですよ」と伝え、期待に応えられそうな開発会社を探してもらうか、現実的なラインまで調整できるかを一緒に考えます。
調整が可能な場合は、双方が納得して進めることができる一方、計画通りがマストな条件である場合は他社での開発の方がフィットすることもあり、お互いがwin-winな状態となるためにもここをお伝えいただくことを大切にしています。
③関係者は誰か
弊社の「素早く作る」という強みを効率的に利用していただくためには、意思決定をいかにスムーズにできるかという部分はポイントでもあります。全ての開発業務が弊社とクライアントさんの担当者のみで完結する場合は問題ないのですが、クライアントさん側にはだれかしらステークホルダーが存在していることが多いです。
そのため、事前に関係者を洗い出し、役割を明確化させることはプロジェクトを進める上で重要な工程の一つです。
体制が複雑だったり意思決定のルートが煩雑だったりすると、意思決定がスムーズにできず、開発チームレンタルの強みが活かせないこともあるので契約前に必ず確認させていただいています。
例えば、
- 意思決定者は担当者とは別だ
- プロダクトのテストが別チームだ
- インフラ管理は社外のパートナー会社だ
- QAチームは別にある
・・・などプロジェクトの途中で判明した場合、「今誰が何をしているのか」が不透明になりがちで、時間的ロスが発生する恐れがあります。
④技術的な制約
⑤予算
あとは条件面です。それぞれご提示いただき、mofmofで対応可能であるか判断させていただいています。
月額制受託開発「開発チームレンタル」の初回開発相談後のフローにつきましては、こちらをご覧ください!
また、弊社の開発相談を検討している方は、こちらをご覧いただけるとスムーズです!