株式会社nana music 黒川 恭さま


事業を深く理解し、プロジェクトに想いをのせてくれた

2020.10.08

CLIENT PROFILEクライアントプロフィール

会社名

株式会社nana music

事業内容

"nana"および"cue"の開発・運営

黒川 恭 様

cue事業責任者/プロダクトマネージャー

1993年生まれ。新卒で株式会社メルカリに入社し、メルカリ アッテ、メルチャリ(現・チャリチャリ)などの新規事業を経験。 メルチャリではオペレーション・CS部門の統括担当として立ち上げから携わる。 自身が音楽をやっていた経験から、インターネット×音楽の領域で新たな事業を作るべく2019年よりnana musicにジョイン。

INTERVIEW インタビュー

今回は、2019年11月に「cue(キュー)」をリリースした株式会社nana musicの黒川様に月額受託開発「開発チームレンタル」を選んだ理由や感想などを伺いました! よろしくお願いいたします!
※新型コロナウイルス対策として、マスクを着用して行いました。

まずは今回開発した「cue」がどのようなサービスなのか教えてください。

黒川: cueはレコード会社などの歌声を探す人と歌い手を繋ぐマッチングサービスです。
特徴としては、両者の間にエージェントという良い歌い手を見つけて推薦する役割の人がいることです。

エージェントは一般の人が参加できるようになっていて、今は直接的なインセンティブはないのですが、推薦した歌い手が企業にお気に入りされたりすると通知がくる仕組みになっています。 ゆくゆくはエージェントにも様々な称号を与えたりする機能を追加したいと考えています。

どのような想いからcueが誕生したのですか?

黒川: もともと歌声の投稿やコラボレーションができるnanaというサービスを運営しており、nanaを見たレコード会社の方から歌い手にコンタクトをとりたいという連絡があったんです。それがきっかけで、企業側からタレントにアクセスしたいという思いがあることを知りました。

また、個人的な想いとしては、私は高校生の時に歌のプロになりたかったのですが、プロになるために何をすればいいのかがわかりませんでした。 「楽器ができるようになればいいのか?」「とりあえずオーディションを受ければいいのか?」など・・・結局どうすればいいか分からず、そのまま諦めてしまいました。

だからこそ、過去の私のような何から始めていいのかわからない人でも、スタートラインに立てるようにしたかったという想いがあります。

cueはnanaと連携していて音源を登録することができるのですが、音源はスマートフォンで録音できるので、スマートフォンさえあれば簡単にデータをアップできます。 自分の声を公開する敷居をさげることで、今まで新人発掘市場にいなかった人もマッチングできる可能性を増やしたいと考えていたので、それが実現できるよう企画を考えました。

nana 1

どうしてプロジェクトチームを外注しようと考えたのですか?

黒川: nanaは完全自社開発だったのですが、社内に十分なリソースがなかったことと、新規事業なのでとにかく小さく始めたいという思いがあり、cueは専属のエンジニアは採用せず、まずは外注でスタートすることにしました。

プロジェクトチームを外注する上で重要視したポイントはなんですか?

黒川: 外注先を選ぶ上で重要視したのは、開発のフローです。 絶対に途中で仕様が変わることはわかっていたので、ウォーターフォールではなくアジャイルがいいと思っていました。

実は以前、mofmofさんにはcueではないプロジェクトの時に相談したことがあって、そのプロジェクトはなくなったので当時依頼はしていないのですが、今回外注先を探す時に、社内で推薦がありました。
そこでmofmofさんの開発手法を確認して、アジャイルだったのでお願いすることにしました。

実際に開発チームレンタルを導入してみて、発注前とのギャップなどはありましたか?

黒川: ギャップは特になかったですね。相談の時に聞いていた通りでした。

開発プロジェクトを始動するにあたり不安に感じていた点はありましたか?

黒川: 前職で新卒からずっと新規事業をやってきたので、新規事業自体はある程度慣れていたのですが、PO(プロダクトオーナー)をやるのは今回が初めてでした。だからPOをやることについては全般的に不安がありましたね。

また、今までは完全自社開発であったことから、外部のエンジニアと仕事をすることが初めてだったので、多少の不安はありました。特にコミュニケーション面がうまく進められるかは不安でしたね。

nana 2

実際にmofmofのエンジニアと一緒に仕事をしてみてどうでしたか?

黒川: もう1年近く前なので、初めの頃のことははっきり思い出せないのですが、多少うまくいかなかったこともあったけど、その都度お互いに考えてやってきましたね。

今までは後ろの席のエンジニアと作るような環境だったので、それと比べると必然的にコミュニケーションの量は少なくなります。だから内製よりは仕様を固める必要があって、ドキュメントを増やしたりしましたね。

外注だとエンジニアが好き勝手に仕様を変えたりはできないじゃないですか。だからなるべくこっちで固めるようにしたり、デザインを先に共有したり。共に開発を進める中で気づきがたくさんありました。

プロジェクトを回す中で、チームについてよかったところと、もっとこうして欲しかったところがあれば教えてください。

黒川: よかったところは、事業を理解しようとしてくれたところ。 基本的に顧客に言われたものを作る受託開発というビジネスモデルで、その事業に想いをのせるのは難しいことだと思います。
でもmofmofさんは、プロジェクトとして関わる以上一定の想いをのせるために、事業を理解しようとする気持ちがすごく伝わってきました。

だからこそこちらも、実際に開発とは関係がないけれど、今後の事業やビジネスの展望についてもできるだけ共有しましたね。 結果的には、このような情報を共有をすることで、事業への深い理解に繋がり、開発の細かい部分に影響するということがわかりました。

もっとこうして欲しかった点としては、プロダクトローンチの都合上「いつまでに作りたい」という納期はやっぱりあるので、そこに対して、お互いが納得してやっていくための手札や手法を知見として持っておいてもらえると、より嬉しいなと思いました。

プロジェクト内で発生した課題についてどう乗り越えましたか?

黒川: 課題については、とにかく話し合いましたね。 定例ミーティングでしっかり時間をとって納得いくまで話し合いましたし、私も遠慮なく言いたいことをいいました。

その都度その都度で正解を考えて、それを繰り返してアップデートしていきました。 今でもアップデートしている最中です。

プロジェクトを進めるなかで印象残っているシーンはありますか?

黒川: リリースした時はやっぱり安心しましたね。結構難産だったので。 はじめの見積もりとズレが発生したり、機能を追加したりして、元々の予定よりリリースが押したんですよね。

あと事前登録でnanaのユーザーを3000人くらい入れた状態でサービスを始められたので、スタートした時から使われてはいました。 だからリリース前後はかなりバタバタして忙しかったですが、それも楽しかったですね!

橘: 私は開発とは関係ないですが、cueのサービスを自分のTwitterで見かけたのは嬉しかったですね(笑)

杉江: 私は、すでにお話がありましたが、とにかく話し合いをたくさんしてその都度正解を考えてアップデートしていったので、チーム感はすごく感じていました。 様々な課題を乗り越えてきたので、今後課題が発生した時もこのメンバーなら乗り越えられるだろうと思えます。

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今後mofmofに期待することはなんですか?

黒川: おそらくmofmofさんの過去の事例より契約期間も長いし、技術的にも難しいことをお願いしていると思っています。 今までの知見にないこともやってもらっているので、この経験を通してよりプロジェクトが熱くなっていくといいなと思っています。

開発チームレンタルを検討している方へ一言お願いします。

黒川: 自分はインターネット企業出身ですが、そうではない、ネットのことがわからない人でもお願いしやすい会社だと思います。
開発手法としていくらでも仕様変更ができるので、はじめから仕様を固める必要がないし、わからないところがあっても一緒に考えながら進めていけるので、安心して頼むことができる会社さんです!

最後に

黒川様、お忙しい中インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!

nana top

MEMBER INTERVIEW開発者の声

杉江

エンジニア

cueには、サービスの方向性が固まり開発着手する段階〜現在の運用までを担当しています。比較的長期プロジェクトということもあり、立ち上げから運用まで幅広い経験をさせて頂いております。
プロダクトオーナー(PO)とも非常にスムーズにコミュニケーションをとることができました。また素早い判断をして頂いていたので、開発が「待ち」で滞ることもありませんでした。

さらにnanaとのAPI連携もあったのですが、nana側エンジニアの方ともやり取りがしやすく上手く進めることができました。 リリースの遅延が見込まれる事態になった際も、問題の追求よりも"どうすれば解決できるか"にチーム全体で動けたこともチームのあり方として非常によい経験をさせて頂きました。

リリースしてしばらくしてから、エンドユーザー(歌い手)・スカウトユーザー(企業)の間に"エージェント"というあたらしい役割を追加した際にも、企画段階のなぜやるのかという部分から共有頂き、かなり時間をかけて認識合わせをして進めていったので、納得感・やる意義を感じながら開発することができました。
今後も安定運用に配慮しながらより良いサービスを提供できるようcueに関わっていきたいと思います。

エンジニア

cueでは、開発開始以前から参加し、当初は全く別のプロダクト構想でしたが、そこからcueという形に定まりイチから開発、リリースし、運用するという凄く楽しいプロジェクトです。

私はプロジェクトの開発サイクルがうまく回るようにプロジェクト管理の方法を伝えたり、開発の相談に乗ったりという役割で参加させていだたきました。 しかし、すんなりプロジェクトが動き出してしまったので、もうちょっと他に役に立てる箇所を見つけられればよかったなと感じたりしました。 あとは、自分も開発したいなとずっともどかしい気持ちでした...(笑)

プロジェクト進行自体には様々な課題がありましたが、黒川さんがミーティング内で決めること、次やることをしっかりと事前に明確にしてくださったおかげで、建設的に前へ進んでいったと感じています。

nanaミュージックさんの内でかなり吟味してやることを検討してくれていた印象があり、開発者としてはとてもやりがいのある開発環境だと思い、杉江さんが羨ましいです。