AnyTech株式会社 櫻井 久也さま・立浪 祐貴さま
1お願いすると9、10という成果を出してくれた
2024.01.18
櫻井 久也 様
マネージャー
立命館大学情報理工学部卒業。前職(TIS株式会社)では、AI(自然言語処理・音声処理)活用ソリューションの開発・コンサル・カスタマーサクセスとして従事。AnyTech株式会社では、マネージャー(およびAIコンサルタント、PM・PMO)として、案件・社内プロジェクトを幅広く推進。
立浪 祐貴 様
Computer Vision Researcher
北海道大学大学院理学院数学専攻修了。修了後は数社にてソフトウェアエンジニアとして従事。前々職では自社サービスのクラウド移行のプロジェクトを始め、企画・エンジニア業務を担当した。現在は深層学習・画像認識の分野に転向し、AnyTechではモデル開発などを担当する。現在は博士後期課程の学生として、Computer Visionの研究活動にも従事。
INTERVIEW インタビュー
今回はAnyTech株式会社の櫻井様、立浪様に月額制受託開発「開発チームレンタル」についてインタビューさせていただきました。よろしくお願いいたします!
また、弊社からは開発担当の豊泉と田口が参加しました。
今回開発したのはどのようなプロダクトでしょうか?
櫻井: 弊社が掲げている流体解析AI「DeepLiquid」を活用したプロダクトです。
お客様から「商品を製造する過程でその品質を常時把握したい」という依頼があり、そのためのアプリケーションの開発を行いました。その中に「DeepLiquid」のAIが搭載されていて、製造中にリアルタイムで品質把握ができるものになっています。
なぜ開発チームを外注しようと考えたのですか?
櫻井: このプロジェクトは2年ほど前から始まっていて最初はAI開発でしたが、実業務で使うとなるとやはりフロントエンドの開発やアプリケーション全体をデザインする必要があり、その時に我々のリソースが課題となりました。
弊社はAIを開発するエンジニアは豊富ですが、アプリケーションの開発となると手を伸ばせないこともないのですが、そこまで伸ばすとコアとなっているAI開発のスピードが落ちてしまうという不安がありました。 そのため、今回はAI以外の開発は外注しようと決断しました。
開発チームを外注する上で重要視したポイントはなんですか?
櫻井: 今回のプロジェクトは既にAIエンジニアとして弊社の立浪たちが関わっていたので、まずは彼らと共同で開発しながら進められるかがポイントでしたね。
こちらが常にフォローしながら進めるような形だといつまでも手離れしないという懸念があったので、自立したチームかどうかは重要視していました。
立浪: 私も一緒にやりやすいかどうかが一番大切でしたね。お願いすると言っても1お願いして1返してくるだけだと結局あまり変わらないなと思っていたので。
実際にやってみて分かった部分も多いですが、mofmofさんは1お願いすると9、10という成果を出していただけるので、こちらとしても大変やりやすかったですね。
mofmofを選んだ決め手はなんですか?
櫻井: 弊社CTOの福田とmofmof代表の原田さんが元々付き合いがあり信頼関係があったので、真っ先に声をかけさせていただきました。他社は特に検討していませんでしたね。
あとはプロジェクトとして納期が決まっていたので、それに合うエンジニアの方を早期にアサインしていただけるのかという点でしたが、ちょうど空きが出るタイミングだったようでこちらも問題なかったです。
開発プロジェクトを始動するにあたって不安に感じていた点はありましたか?
櫻井: アジャイル開発については、概念的な部分は本などで把握していたのですが実務での経験はなかったので、「どう進めていくんだろう?」とは思っていました。不安というか、そのあたりは教えていただきながら進めていくんだろうなと思っていました。
立浪: 私はそこまで不安はなかったですね。
櫻井: 依頼させていただく時に使用するプログラミングの言語や業務要件は概ね伝えていたので、そのあたりがクリアされていれば基本的には不安はなかったかなと思います。
では実際にmofmofのエンジニアと一緒に仕事をしてみていかがでしたか?
櫻井: すごく進めやすく、お願いもしやすかったです。「何が来ても大丈夫です」という空気感で、色々とお願いさせてもらいましたが期待以上でした。 先ほど話した不安も解消されていったので、一緒にお仕事ができて良かったなと思っています。
特にレスポンスが早いのはすごく助かりました。Slackで質問して「来週の稼働日に返ってくるかな」と思ったものがその週の間に返ってきたりだとか、こちらもお客様とスピード感を合わせるために早めに聞いておかないといけない内容もあったので、そういったペースが合わせられたのは有り難かったです。
あとは毎月のプロジェクト振り返りの雰囲気もすごく良かったですね。建設的な改善などもお互いに提案しながら取り組んでいけました。
立浪: コミュニケーションが取りやすいお二人で、打ち合わせもだらだらやるというよりは必要最小限でアウトプットも出していただけて大変助かりました。
ぜひ別のプロジェクト等でご縁があれば次もお願いしたいと思えるようなプロジェクトでした。
プロジェクトはどのような進め方でしたか?
櫻井: プロジェクトチームとしては弊社から3名、mofmofさんから2名でmofmofさんはフロントエンド重視でやってもらいました。アプリケーション全体は立浪がアーキテクトを書いてその絵に沿って進めていきました。
仕様の大枠は我々の方で決めていましたが、デザインや機能で足りない想定などもあったので、そういった部分は相談しながら一緒に作っていってもらいました。
今回のプロダクトはリアルタイム性が重要で、AIの判定結果を瞬時にユーザーさんが見られるようにしたかったのですが、技術的に難しい部分もすぐにキャッチアップして実装までこぎつけていただけました。お互いの強みを生かしながら進められたかなと思います。
逆にもっとこうして欲しかったところはありますか?
櫻井: 何かあるかなと考えたのですが、思い当たらなかったです。
立浪: 私も特には思いつくことはないですね。
プロジェクト中に困ったことや課題は発生しましたか?また、それをどのように乗り越えましたか?
櫻井: 扱うデータの量ですね。現場から得られるデータの数が多くて、「このデータの意味ってなんだっけ?」と行き詰まったりお互いの共通認識が得られにくい場面がありました。
ただそういう時はすぐにチャットを投げたり音声通話で話したりして解消し、ドキュメントにも落とし込んで再発しないように整えていきました。だからすぐに解決するし、それをきちんと毎月の振り返りで議題にあげて「同じ轍を踏まないようにしよう」という話ができたので良かったと思います。
立浪: 櫻井とお客様が話す中で多少認識の齟齬が発生し、お客様の期待値と我々の役割とのギャップをどう擦り合わせるかという課題が発生したりもしたのですが、その時も迅速な対応でお力を貸していただけて大変助かりました。
プロジェクト中に印象的だったことはありますか?
櫻井: プランニングポーカーは初めてだったので印象に残っています。豊泉さんがディレクションしてくれたおかげでさくさく進んでいきましたね。
豊泉: プロジェクト全体としての感想ですが、デイリースクラムは楽しかったです。日々改善していけるし会話もスムーズだったので、楽しく開発ができたなと思います。
田口: 問題があったとしても話し合ってすぐに解決ができて、荒れることがなかったですよね。それがずっと続いたので、平和なプロジェクトだったなという印象です。
立浪: 最初は、技術力というよりコミュニケーション面で「うまくやっていけるのかな?」という不安はあるにはあったのですが、そこも豊泉さんがうまくリードしてくれたおかげで最初から円滑に回った結果、平穏になったのかなと思います。
開発チームレンタルを検討している方へ一言お願いします。
櫻井: 我々はポイントで入っていただきましたが、すごく迅速で業務要件などのキャッチアップもはやく、すぐに進めていかなければならないプロジェクトにはとても有効なサービスだと感じています。
柔軟性も非常に高いので、お客さんごとに様々なパターンの活用ができると思います!
最後に
櫻井様、立浪様、お忙しい中インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました!
豊泉
エンジニア
開発者として参加させていただきました。
プロジェクト全体を通してコミュニケーションがとてもしやすく、仕様の認識合わせや問題点の共有→解決などの場面でとても素早くご対応いただきスムーズにプロジェクトを進めることができたと思います。
また、毎月の振り返りなどを通して改善を繰り返しながらプロジェクトを進められたと感じています。
ドメイン理解の助けとなるような様々な情報提供もしてくださり、ある程度仕様は決まっていたもののその中でお互いに創意工夫するプロセスがとても楽しかったです。
今後のプロジェクトでもぜひご一緒させていただけると嬉しいです。とても素晴らしい機会をいただきありがとうございました!
田口
エンジニア
開発者として参加させていただきました。
馴染みのない分野のプロダクトだったため最初こそ不安もありましたが、実際に使用される現場の写真などの多様な資料をいただけて、そういった不安はすぐに解消され、開発を進めることができました。
プロジェクトの進行においても、ほぼスケジュール通りに進めることができました。特に、フロントエンドの開発を開発チームに任せていただいたことが、作業をより円滑に進めることにつながったと感じています。
プロジェクト全体を通じての仕様の確認や問題解決においても、毎月の振り返りを通じて継続的に改善を図ることができました。チーム一丸となって協力し合う中で、作業を進められたことは、非常に充実した経験となりました。
このような素晴らしいプロジェクトに参加できたことを感謝しています。 本当にありがとうございました!