仕様がガチっと決まっていなくても、開発を通して+αを導き出してくれた

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今回は都市農業開発株式会社の須藤様にインタビューさせていただきました。よろしくお願いいたします!
また、弊社からは開発担当の小巻と川上が参加しました。
まずは今回開発したプロダクトがどのようなものなのか教えてください。
須藤「農家web防除暦」という営農補助ツールで、作物と地域を選ぶだけで最適な防除暦をいつでも・どこでも確認できます。
「防除暦」とは「作物がどういう栽培過程を経てどういう病害虫が発生して、それに対してどんな農薬で防ぐのか」ということが記載されている表のことなのですが、基本的に紙ベースで作物ごとにまとめられていて、非常に膨大な量なんです。
だからそれをWebのデータベースでうまくやればスマートフォン上で確認できるツールが作れるのではないかと考えました。昔果樹園で栽培の業務委託をやっていた時にひらめいてできたプロダクトです。
特徴的な機能はなんですか?
須藤まず現時点でWebの技術を利用した防除暦自体がないんです。だからそういった意味ではWeb上の防除暦ということ自体が特徴ですね。
そしてWebのUIの特性を生かして見やすいように作ったこと、簡単に個人の栽培記録ができるような仕組みを組み合わせたことが特徴です。
どのような技術を使用していますか?
須藤バックエンドはRuby on RailsのAPIモード、フロントエンドはNext.js、React, CSSは主にTailwind.css、またGraphQLを利用しています。
技術選定はどなたが行ったのでしょうか?
須藤mofmofさんに一緒にやっていただきました。もともと前身となるプロダクトがあったのですが、そこから膨大に増えるデータ量や新しく作る栽培記録なども含めてどのような選定にしたらいいかをアドバイスいただきながら詰めていきました。
mofmofに依頼する前の状況を教えてください。
須藤現在の会社は前の会社にいる時に設立して表向きの活動はしていなかったのですが、「こんなものを作りたい」という思いがあったので、前職を退任したタイミングでフィヨルドブートキャンプというプログラミングスクールに入りまして。
そこで仕事しながら一からプログラミングを勉強をして、カリキュラムの最後にある個人開発で今回のプロダクトの前身をつくりました。 技術自体はほぼRailsで一部Vue.jsやJavaScriptを少し使っている程度のものでした。
個人開発が終わり、それを元にして、データや機能を拡張したアプリの開発に対して補助金の申請が採択されたので、本格的に作り直すために外注を依頼したという経緯です。
外注チームをどのように活用しようと考えていたのでしょうか?
須藤実際にこのアプリケーションを実用化させようと思うとデータ量が非常に膨大になりますし、継続的な安定稼働を考えると私が作ったようなものだと全く成り立たないので、最初の技術選定からお願いし、数年間安定的に稼働するようなしっかりとしたものを作ってもらいたいと考えていました。
開発チームを外注する上で重要視したポイントはなんですか?
須藤ないものを作るので0から1をフルスタックで作れるというところを重要視していました。データ設計から実際の運用まで幅広いことをお願いするので、そういったスモールアプリケーションのフルスタック度合いが大事だと思っていましたね。すべて丸っと任せられる会社にお願いしたいと考えていました。
他には、個人的にRailsとVue.jsくらいしか分からなかったので、色々な技術が使えるところだと勉強ができていいなと考えていました。
mofmofを選んだ決め手はなんですか?
須藤何社か開発相談をして決めたのですが、その中でもmofmofさんが一番親和性があると感じたからです。 ゼロイチは色々と決めないといけないことが多くて特有の難しさがあると思っていたので、mofmofさんはみなさん個人開発をされているということもあり、すごく強みを感じました。
開発プロジェクトを始動するにあたって不安に感じていた点はありましたか?
須藤そもそもこういったプロジェクトマネジメント的なことをやったことがなかったので、どういうことが起こるのかもわからないという感じでした。 やりながら考えていこうと思っていたので、そこまで深くは考えていなかったですね。
実際にmofmofのエンジニアと仕事をしてみていかがでしたか?
須藤イメージしていた以上に一緒の会社で働いてるような感覚でやれたので非常によかったですね。あまり委託先という感じがしなかったです。同じ会社の一つのシステム部という感覚で働けました。
前身のプロダクトがある部分はそこまで決めることがないのですが、それ以降は未知の世界で全く新しいものをデザインしていかなければならない部分が多く、そのあたりをずっと一緒に考えていただきました。ミーティングも非常にフレキシブルに設定していただいて、スピード感をもってどんどん決めていけたのがすごく有り難かったですね。 機能についても相談しながら作っていただいて、他社のアプリも分析していただいたりだとか、会社としてどうユーザビリティを高めていくかといったところも一緒に考えていただけたので、非常によかったです。
川上今回のプロジェクトで良かったなと思ったのが、検証していく中でこのプロダクトを農業指導員(農家にアドバイスをする立場の方々)も必要としているのではないか?という話が出てきたことです。 開発期間中にはそこの検証まではできませんでしたが、プロダクトを作ることによって違う角度からのニーズや新たな可能性が見えたのは良かったなと思っています。
須藤そうですね。実際に農業指導員の方に見てもらって「これいいね」とフィードバックをいただけたんですよね。まさに紙からデジタルにしようとしている県も多くて、その補助ツールとしてうまくやれば使えるのではないかという可能性が出てきました。
農業指導員の方が使える状態にするには更にカスタマイズしないといけないので、予算的にも実際にやれるかどうかはまだ分からないところではありますが、今回のプロダクトから発展して面白い絵が描けるなというのは感じていますね。
プロジェクトにおけるmofmofチームの立ち位置はどのようなものだったのでしょうか。
須藤今回のプロジェクトは当社側から私を含めた数名、mofmofさんから2名がそれぞれ参加する体制でしたが、全員同じチームで一緒にやっていきました。その中で役割をわけていましたね。
改善してほしいところはありましたか?
須藤特になかったですね。逆に休日にSlackを送ったりしたので迷惑されたんじゃないかと心配しています。
小巻そこは全然大丈夫でした。都市農業開発さん側も「いつでも連絡していいよ」と言ってくださって非常に協力的だったのが「同じ会社にいる感覚で働けた」というところに繋がったのかなと思いますね。
プロジェクト中に困ったことや課題は発生しましたか?また、それをどのように乗り越えましたか?
須藤最初はスケジュールが大丈夫かな?という点はありましたが、そこもすぐに修正していただいたので、特に課題が残るようなプロジェクトではなかったですね。わりと順風満帆に進んでいった感覚です。自分が想定していた、補助金の範囲でもあった機能は全て完成しました。
スケジュールについては前半にそういう課題が出ましたが、その後スピードがすごく上がりましたね。
小巻後半になるにつれて進め方が決まってきたりだとかそれぞれのメンバーの練度があがってきたというのがスピードアップの理由かなと思います。
プロジェクト中に印象的だったことはありますか?
須藤新しく作る部分に関しては頻繁にミーティングをして仕様を詰めていってという感じでやれたのは印象に残っていますね。3日連続でメンバー全員で集まって話し合ったり。まずアイディアを出して1回持ち帰って、またそれぞれアイディアを出して議論して・・・を繰り返して詰めていきました。
川上今回は防除暦という特殊なものを作るので、データ構造やUIが複雑だったりだとか、作るのに業界の知識が必要だったりしたので、ある程度先に決めておかないと開発を進めづらい状況でした。そのため、定例の他にも仕様を詰めていくミーティングを複数回行って、先に複雑性の高いところを乗り越えていきました。
開発チームレンタルを検討している方へ一言お願いします。
須藤昔の考え方の受注という感じではなくて、仕様がガチっと決まっていなくても、開発を通して+αというか最初は思っていなかったものを導き出してくれるような可能性を感じました。
アイディアベースでも検討してみて実際に作ると自分が思っていた以上のものができると感じたので、そういった広い意味で検討されるといいのではないかと思います!
最後に
須藤様、お忙しい中インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました!
mofmof担当者の声

小巻 諒昌
エンジニア

川上 尚浩
エンジニア
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