パーソルワークスイッチコンサルティング株式会社 宮崎 将さま


すでに出来上がったサービスでも深くコミットして改善してくれる

2024.09.11

CLIENT PROFILEクライアントプロフィール

事業内容

ビジネスコンサルティング支援、教育研修の企画・運営、その他

宮崎 将 様

プロダクトオーナー

2013年、株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)へ入社し、公共事業部企画運営担当として、「就業支援」「地方創生」など複数テーマの支援事業を歴任。2020年1月より企業向けキャリア自律支援サービス「プロテア」に従事。

INTERVIEW インタビュー

mofmofがプロジェクトに携わった、「プロテア」を運営するパーソルワークスイッチコンサルティング株式会社の宮崎様にインタビュー。本プロジェクトは、株式会社GOROと協働して提供している「プロダクトチームPlus」にてご支援しました。

取材には、プロジェクトを担当したGORO社の旭さんと、mofmofの佐藤も参加しました。

「プロテア」はどんなきっかけでできたサービスなのでしょうか?

宮崎: 構想し始めたのは2017年〜2018年頃のことです。当時、私は副業で「二枚目の名刺」(※)というNPO法人に所属し、本業以外でも活動を始めました。それまで本業で定時に帰る日なんてほとんどなかったのに、副業を始めたことで生き生きとし出し、定時で帰るようになりました。周りからも、「宮崎さん、最近帰って何やってるんですか?」と聞かれたのを覚えています。

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ただ、本業以外にも熱中できる活動ができたのは良いものの、どこか後ろめたさを感じている自分もいました。私以外にも周りで副業している人の中には、ルール上副業可の会社であっても、副業していることを同僚に隠している人が多くて。

せっかく副業によって新しい経験や能力を身につけているのに、それが活かされていない。これって健全じゃないなと感じました。どうにか、人々の才能がちゃんと循環する社会「人才循環社会」を実現したいと感じ、「プロテア」を作ろうと考えたんです。

※企業で働きながら、会社外でも「こんな社会を創りたい」という自身の価値観に基づいて、自分の経験やスキルを活かして活動することを後押しするNPO法人。

アイデアが浮かんでから、どのように事業化に漕ぎつけたのですか?

宮崎: ちょうど良いタイミングで、パーソルグループ内の新規事業開発プログラム「Drit」というのがあったんです。社内のビジネスコンテストに近いもので、ここに「プロテア」のアイデアを持ち込み、事業化の機会を掴み取りました。

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「プロテア」は2021年から提供を開始されました。数年間の運営を経て、今回のプロジェクトが始まりましたが、どんな課題があったのでしょうか?

宮崎: 様々な課題がありますが、今回のプロジェクトで最も力を入れて改善したのは、レポートの自動化です。数年間、事業を運営する中で、社員の状況や困りごとを可視化するレポートに大きなニーズがあることがわかりました。ただ、今までこれらのレポートは手動でExcelやPowerPointで制作していたため、事業が拡大するにあたってスピード感が追いつかなくなっていました。

そこで、よりお客様のニーズにクイックに対応するために、サービスのシステムを変えようと考え始めたんです。ただ、社内で実際に手を動かせるメンバーは不足していたので、外部の企業と組んで開発することにしました。

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そのような課題があった上で、「プロダクトチームPlus」を選んでくださった決め手を教えてください。

宮崎: 最初、mofmofさんにお声がけして、プロジェクトの説明をしました。そうしたら、GOROさんと一緒に「プロダクトチームPlus」として支援してもらった方が、良いプロダクトになりそうだとご提案いただいたんです。

mofmofさんとしては1社でどうにかするという選択肢もあったと思うのですが、私たちにとってより良い結果になる方法は何かという観点で提案してくださったのがよかったなと思います。

プロジェクト前半では、GOROがヒアリングをベースにプロジェクトの方針や目標設定、要件定義からデザインまでを進めていきました。このフェーズについて、印象的だったことはありますか?

宮崎: はじめに、商談から納品まで「プロテア」のサービス提供の流れを整理したのですが、全体像が見えていたのが私だけだったことに気付きました。これまでいかに頭の中だけでサービスを作っていたのか痛感して。カスタマージャーニーを改めて整理することで、商談時に出てくる要望と実際のサービス提供時にできていることの差異も整理できました。

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その後、デザインや開発の要件を決めていったのですが、GOROさんとmofmofさんは理想形から逆算して要件を考えてくれるのが心地よかったです。こういったプロダクト作りの話をすると、「どういう機能が欲しいんですが?」と聞かれて、私が答えないといけないことが多い。けれど、今回は「誰が・どういうシーンで使うのか」「どんな価値を提供したいのか」という話をすれば、クリエイターさん側でシステム面の仕組みやデザインを考えてきてくれるのですごくやりやすかったです。

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旭: 宮崎さんから、実際のユースケースを詳しく聞けたので、それに沿ってイメージを膨らますことができました。また、「どんな価値を?」という目標設定を最初にできたので、機能の優先順位づけもしやすくなったように思います。

開発に入ってからはmofmofにバトンタッチしました。mofmofとのやりとりで印象に残っていることはありますか?

宮崎: 色々な機能や表現がありましたが、GOROさんと連携してしっかり実現してくださったと思います。先ほどの話の通り「あるべき姿」から発想してデザインしてもらったので、「できること」や「作りやすさ」のような観点からしたら、難しい面もきっとありましたよね。

佐藤: そうですね。Figmaのデザインデータを見た時、わかりやすくスタイリッシュだけど実装経験のない表現もあったので、頑張らねばと思いました(笑)。けれど、GOROと一緒にプロジェクトに入ったことで、密に相談し、理想的なプロダクトに寄せられたんじゃないかと思います。

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プロジェクト全体の進め方に関して印象に残っている点はありますか?

宮崎: 特に開発フェーズに入ってからですが、「Backlogってこうやって使うのか!」と発見がありました。普段の仕事でもBacklogを使ったことはありましたが、ほとんどチケットのやり取りしかしていなくて。今回のプロジェクトでは全体の進捗管理にもBacklogを使い、見積もり工数に対してどのくらいの状況なのかなどを可視化できていたのがわかりやすかったです。

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あとは、定期的に実施していた振り返り会も実施できてよかったです。KPT(Keep、Problem、Try)のワークフレームで振り返りをしていたのですが、結構ポジティブな意見も多く出ました。個人的には「振り返り」というとなぜか「反省会」のようになりがちなのが嫌だなと思っていて。そうではなくて良いところも改善点もきちんと把握する会として機能していたのがよかったです。

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最後に、「プロダクトチームPlus」へのご依頼を検討している方へ一言お願いします。

宮崎:プロダクトチームPlus」をおすすめしたいポイントは2つあります。1点は、サービスコンセプトを整理するところから伴走できるチームだということ。ビジネスアイディアができたけれどまだ形になっていないという段階の会社でも、話せるパートナーとして、おすすめしたいです。

もう1点は、私たちのようにすでに一度出来上がったサービスでも、深くコミットしてくださること。正直、一旦作りきられていて、情報量の多いサービスを理解するのって手間がかかると思うんです。既存情報をキャッチアップするだけでもかなりの労力がかかる。けれど、しっかり情報を汲み取って、より良いものにする施策を考えてくださったのがとても嬉しかったです。

旭: おっしゃる通り、まっさらな状況からサービスを作っていく方が実は簡単なので、その点を理解してくださっているのはとてもありがたいです。

佐藤: 地味な点ですが、そこまで作り手側の苦悩をわかってくださっているとは感動しました。そういった宮崎さんをはじめとする御社のご協力のおかげもあって、充実したプロジェクトになったんだなと実感しました。


▼制作した画面
以下、今回のプロジェクトで実際に制作した画面の例です。

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組織の状態やタイプ分布を可視化するキャリアマッピング

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診断者のキャリア自律度合いを項目ごとにを可視化し、比較できるキャリア自律度

MEMBER INTERVIEW開発者の声

佐藤

エンジニア

非常に開発しやすいプロジェクトだったことが印象に残っています。GOROさんとの協業プロジェクトだったのですが、要件の整理やUI・UXデザインをしっかり行っていただいたので開発に集中することができ、それぞれの得意分野・役割を活かすことがパフォーマンスに直結することを実感しました。

また、開発する中で悩んだことがあれば、宮崎さんをはじめ、チームメンバーと定例の場で相談することができ、大きく詰まってしまうことがなく進めることができたと思います。
引き続きより良いサービスになるように頑張ります。

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