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契約前に検知できない課題にも一緒に向き合ってもらえました
エン婚活エージェント株式会社 間宮 亮太さま
「より良いサービスを作っていこう」という明確な目的意識を持って開発してくれた
2020.01.17
会社名
事業内容
:オンライン結婚相談所の運営ファミリーエンゲージメントプラットフォームの開発・運営
製品情報
: ファミリーエンゲージメントプラットフォーム「famion」
間宮 亮太 様
代表取締役
1986年生まれの33歳。愛知県出身。大学卒業後、2009年にエン・ジャパン株式会社に新卒入社。企業の採用支援に一貫して関わり、拠点立ち上げや最年少ディビジョンマネージャーを歴任。2015年から新規事業開発に従事し、新規事業責任者を経て、2016年2月、同社初の社内ベンチャーを設立し、スピンオフ。エン婚活エージェント株式会社を設立し、代表取締役に就任。
「幸せが続く結婚をすべての人に」というビジョンのもと、「結婚成功(結婚成立+結婚後の幸せ)のインフラとなる」ことをミッションに、オンライン婚活エージェント事業『エン婚活エージェント』、ファミリーエンゲージメントプラットフォーム事業『famion(ふぁみおん)』を展開。
開発チームレンタルインタビュー、今回のクライアント様はエン婚活エージェント株式会社 代表取締役の間宮 亮太さまです。
カップルや夫婦のキズナを強くするファミリーエンゲージメントプラットフォーム「famion」のインタビューを行わせていただきました。
よろしくお願いいたします!
間宮: まず前提として、会社のビジョンとして「幸せが続く結婚を全ての人に」というものがあります。
このビジョンを実現しようとした時、そもそも結婚しないとスタートラインに立てないじゃないですか。だからまずそこを手助けする婚活エージェントをはじめました。
それと同時に会社設立当時から、結婚後に2人の関係が良好の状態であり続けるためのサービスを作ると決めていたんです。それが、今回作ったfamionでした。
また会社のミッションとして、「結婚の成功を実現する新しいインフラになる」というものがあります。
「結婚の成功」とは、「結婚成立」に加えて「結婚後の幸せ」までを含めてそう定義しています。
famionの役割は大きく分けて2つあり、①カップルや夫婦の相互理解を促進する ②日常のコミュニケーションを円滑にする です。
famionを通じて、もっと簡単に夫婦が幸せになれる世界を作っていきたいと思っています。
間宮: ①の相互理解を促進する については、お互いの価値観をアンケートで可視化し、 それを比較することができるようになっています。
アンケートを元に話し合い、約束事を決めたりすることが可能になります。例えば「外でご飯を食べてくるときは事前に連絡する」などですね。
②日常のコミュニケーションを円滑にする に関しては、これから作り上げていく部分になります。
今色々と考えている段階ですが、カップルがお互い気を使ってコミュニケーションをするのってちょっと煩わしいじゃないですか。「記念日だから何か祝わないといけないな」とか。
それをもっと簡単に、でも気持ちのこもったコミュニケーションをとれる方法はないか?を考えています。
例えば手軽にギフトを送れたり、記念日をあらかじめアプリに登録しておき、そのタイミングで記念日にオススメの旅行プランをレコメンドしたり。コミュニケーションの補助に使うイメージですね。
岩井: いいですね、今すぐ僕が欲しいですもん(笑)
彼女とどこ行こうかな~って結構悩むこと多いです。
間宮: 昔は父親が働いて母親が専業主婦で、食卓を囲みながらコミュニケーションをとったりできていたけど、今は共働きの家庭が増えて、日常的にコミュニケーションを取るのが難しくなってきたんですよね。
だからこそもっとコミュニケーションを簡単にするものを作りたいと思っています。そのあたりは今の時代にマッチしてるプロダクトかなと思います。
間宮: 重要視したポイントとしては2つありました。
1つ目はやっぱり開発期間です。すぐに作りたかったので、早くリリースできるというのは必須でした。
2つ目は開発手法。
famionはそもそもまず世の中に需要があるのかすらわからない、ピボット前提のプロダクトだったので、はじめからガッチリ仕様を固めて作るのは不可能でした。
だからウォーターフォール型の開発手法ではなく、後から柔軟な変更が可能であるアジャイル開発が絶対でしたね。
間宮: 一言でいうと人ですね。一緒に仕事したいなと思ったからです。
まず開発相談しに行った時に代表の原田さん、そして岩井さんがすごく共感してくれたのをよく覚えています。
反応が他の会社とまったく違ったんですよね。
開発にあたって何社かお声掛けしたんですけど、他はただ作れるか作れないかの判断だけで、なんというか営業的というか。
でも自分の作りたいものに興味がない人と一緒にチームとしてプロダクトを作っていくのってしんどいじゃないですか。
1つ前の質問であげた外注する上でのポイントは前提条件であって、その上で、最終的には本気でプロダクトに共感してくれる会社がいいなと思って。それでmofmofさんにお願いすることに決めましたね。
間宮: 達成はもちろんされました。
まず第一にアプリのリリースは問題なくできたので。
加えて期待以上だったのは、メンバー全員がプロジェクトを自分ごととして捉えてくれたこと。
ただ言われたものを作るんじゃなく、「より良いサービスを作っていこう」という明確な目的意識を持って開発してくれたので、全員で議論しながら作っていくことができました。
だからとてもやりやすかったし、嬉しかったですね。
間宮: まず問題なくリリースできたこと。
そして当初から想定していた課題解決に繋がるプロダクトができたこと。
あとはやっぱり人柄が素晴らしいなと思いますね。
プロダクトやビジョンへの共感とか、仕事へのスタンスとか。
僕が仕事が回ってないところもあったりしたけど、みんなでカバーしてくれたのもありがたかったです。
岩井: こちらとしても、プロダクトへの情熱をもてたのはすごく大きいと思っています。
だからもっといいものを作りたいと思うし、「こうしたらもっとよくなるんじゃない?」って提案させてもらったりもしました。
間宮: 一般的にエンジニアと非エンジニアは会話が合わないって言われてると思うんですけど、famionに関しては、開発を始めるときにインセプションデッキを一緒に作って、目的意識の統一とかを綿密にすり合わせしたから、意思疎通が難しいとは思わなかったですね。
過去に他のプロダクトで、ユーザーのことを考慮してない開発をされたことはあったけど、今回はそんなことは全くなかったし。
正直エンジニアの中には非エンジニアをバカにしてる人もいるじゃないですか(笑)
過去にも実際いたんですけど。mofmofさんはそういう雰囲気は一切なかったですね。
やっぱりエンジニアじゃないので初めは使ったことないツールとかあって、使い方もわかんなくて。多分エンジニアの人からしたらすごくめんどくさいと思うけど、ちゃんと丁寧に教えてくれて助かりました。
終始こちらに合わせてくれたなという感じでやりやすかったですね。
間宮: 逆にアジャイルじゃなかったら失敗してましたよね。
岩井: そうですね(笑)
間宮: プロジェクトがはじまる段階で「じゃあこれで!」って言えるほどの解像度じゃなかったので。 作りながら、「SNS機能つける?」とかよくわかんない方向になったりもしましたね。
岩井: まあそれをサクッと取り除けるっていうのもアジャイルの良さですよね。
間宮: 確かにそうですね!
間宮: ちょっとスピードが遅くなるタイミングがあったんですけど、それまでずっと週に1度定例ミーティングをしていたんですが、「定例を待たなくても、気軽にもっとミーティングして進めたらいいじゃん」って気がついて、そこから疑問に思ったらすぐ質問する方向にしました。
あとは弊社側のエンジニアのリソースが足りなくなった時に、mofmofさんの方でカバーしてくれたりとかもありましたね。
「いいものを作る」「リリースをする」という本来の目的に向かってそれぞれが自分の業務の枠に囚われずに仕事をしたからこそ、乗り越えられたんだと思います。
間宮: やっぱり無事にリリースできた時ですね。
岩井: あれはテンション上がりましたねー!
間宮: なかなかアプリの審査が通らなくて、怒涛の勢いでリリースに漕ぎ着けたんですよね。
岩井: チームのSlackがめちゃくちゃ盛り上がりましたね。 僕は社内のメンバーとハイタッチしました(笑)
間宮: そうだったんですね!
でもリリースしたら、プロモーションしてないのに500ユーザーくらい獲得できたし、 嬉しいユーザーの声もたくさんいただけたんですよ。「お互いの認識が深まった」とか。
もちろん改善すべきところもたくさん見つかったんですけど、ユーザーの課題解決に繋がるプロダクトだってことがわかったし、それをこの一体感があるチームでリリースできて嬉しかったですね。
間宮: 信頼関係があったから。これにつきますね。
これからこの事業がグロースハックしていく上で、このチームが必要不可欠です。
契約上は業務を発注する・されるという関係ではあるんですけど、個人的にはそういうの抜きにもう一つのチームだと思ってて。
だから逆に、ここで終わるという選択肢がないという方が正しいですね。
今後も今までと変わらず全員で知恵を絞ってやっていけたらな思います。
岩井: 今後に向けてのmofmofへの要望はありますか?
間宮: そうですね、強いていうなら、「こういう機能が欲しい」「こんなテクノロジーを使ったら面白いんじゃないか」とか、ブレストできる場があったら面白いなと思います。
岩井: それすごくいいですね!やりましょう!
間宮: ぜひ!
開発のチームではあるけど、企画も含めたチームになっていけたらいいなと思います。
よく開発とマーケティングは別物として考えられるんですけど、特に新規事業に関しては、「ユーザーがどんなことを求めていて、その課題をどうやって解決するのか?」をプロダクトに落とし込む必要があるので、プロダクトを作るのもマーケティングの一つだと思っています。だからそこも含めてみんなで考えながらやっていけると嬉しいですね。
間宮: いや~間違いなくここでしょう!
岩井: (笑)
間宮: まあ冗談抜きに、社員の人柄、仕事に向き合う姿勢は本当に素晴らしいので、自信を持ってオススメできる会社さんです。
僕は逆に発注する側に問いたいけど、発注側の責任者がどれだけ本気でプロダクトを作りたいと思っているかがすごく大事で、それがないとただ丸投げして作ることになるんですよ。
そうではなくて、一緒に作っていくことがアジャイル開発、ひいてはmofmofさんのやり方だと思うので、会社によっては合う合わないはあると思います。
でも「いいものを作りたい」「ユーザーファーストで喜ばれるものを作りたい」など、明確なビジョンとプロダクトへの情熱を持っているなら、全力でオススメしたいです!
岩井: 僕もこのプロジェクトに関わらせてもらえて日々本当に楽しいです。
今後もずっとこの楽しい状態が続いたらいいなと思ってますし、プロダクト自体も自分ごとに考えて目指した部分もあり、いちユーザーとしても、楽しくて価値のあるものを作っていきたいと思います。
今度ともよろしくお願いします!
間宮さま、お忙しい中インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!
岩井
エンジニア
famionは初回の開発相談の頃から担当させてもらっています。
その場では、こんな想いを持っていて、こんなプロダクトを実現し、世の中にこんな価値を提供したいと、情熱的にかつ論理的に伝えていただいたことを覚えています。
famionで取り組みたい課題は僕個人としても身近に感じていたので、一緒に開発相談を担当していた原田さんもそうなんですが、テンションが上がりっぱなしでした(笑)
そうして発足したfamionプロジェクトでしたが、現時点ではそれから半年ほどが経っています。
僕は、最初の4ヶ月は主にファシリテーター的な立ち位置で参加し、その後は手を動かして開発する形で関わらせてもらっています。本音を言えば最初から開発で参加したかったのですが、タイミングが悪かったので、「ちょっとでもいいので関わらせてください」と無理言ってスポットでの参加をさせてもらってました。
アウトプット的には問題なかったのですが、個人的にはモチベーションと使える時間が釣り合わず非常にもどかしい気持ちでしたね。プロジェクト中盤からは存分に好きなプロダクトに注力できているのでハッピーです。
一番苦労したのはアプリのリリース周辺だったと思います。数回リジェクトされたのですが、どれも簡単には手元で再現しなくて。
ああでもないこうでもないと開発チームで頭を悩ませ、再現仮説の設定と検証を繰り返した末に原因特定&解決、審査通過したときは思わずメンバーでハイタッチしました。Slackも大盛り上がりです(笑)
リリース以前はチーム内でのプロダクトの検討やブラッシュアップを重ねてきましたが、リリース後にユーザーからフィードバックをもらいプロダクトを磨いていくのもとても楽しいです。
僕の立場って、手探りで自分たちの理想を形にしたプロダクトが、リリース前後を境に真の意味での「ユーザーのためのプロダクト」に移り変わっていく姿を特等席で見れるんです。最高です。
これからも、一人の開発者としても一人のユーザーとしてもこのプロダクトを一番近いところから応援していきたいと同時に、もっと主体的にfamionを通して世の中に価値を提供したいと思っています。
杉江
エンジニア
famionは、初期開発からサービス公開までを担当しました。
このプロジェクトは、私がmofmofに入社して初めての外部プロジェクトであること、ゼロイチでのサービス開発ということ等学ぶことが多かったです。
プロダクトオーナー(PO)とは非常にスムーズにプロジェクトを進めることができました。
実装に進む前のインセプションデッキ作成などから認識をあわせていたので、何か検討すべき事があった際にインセプションデッキを見直すことで軸をぶらさずに判断をすることができました。
特にテンションがあがったのは、バックエンド実装とフロントのデザインを繋ぎこんだ時です。やはり見た目が出来上がってくるとぐっとWebサービス作っている感がでて、定例MTG時の確認時にメンバー全員で「お~」と声を上げたのを覚えています。
PO・バックエンド・フロント・デザイン全員の仕事が合わさった瞬間だったというのもあるかもしれません。
リリース間近のところでは、遷移周りでの設計上の課題が発生しましたが、定例以外のオンライン会話を増やして認識合わせたりすることでなんとか大幅な遅延無くリリースすることができました。
現在はプロジェクトから離れていますが、夫婦のキズナを強くするためのツールとして利用していきたいと思います!
永井
エンジニア
famionは開発途中からjoinさせていただいています。
途中からの参加ではありましたが、トレードオフスライダーや、インセプションデッキなどがしっかり開発前に作り込まれており、「なぜこのプロダクトを作るのか」や、「これで何を実現したいのか」が明確になっていたので、心理的な面でも、チームとして意思共有がスムーズで、同じ方向を向いて開発できる体勢が整っていたのが印象的でした。
famionの開発に関しては、他に類似の目的を持ったプロダクトがあまりなかったので、他のプロダクトを参考にするのも難しく、新規事業に特徴的な「何が正解か分からない」という性質にうまく対応するため、変更容易性や、可読性を重要視していました。
自分で開発した機能を自分で削除することもままありましたが、バックグラウンドに明確な理由があった為、前向きに削除することができましたね。
また、勝手に「これよくない?」みたいな機能を思いついた際に、こっそり実装してPO(プロダクトオーナー)さんに見せると、仕様に無いなどの理由で弾かれることなく、「いいね!」と言っていただいて本機能として採用していただけることもあり、とても楽しんで開発できています。
リリース後一ヶ月程度はユーザーさんのフィードバックをもらいながら、UIの改善やリファクタリングを行い、新機能の追加に備えています。
概ね機能に関してはいい評価を頂けることも多いですが、まだまだ課題も多く、ユーザーにとって最善であることを目標にチームとして新機能の案や実装方法についてのミーティングを行なっています。
開発者とPOという役割の違いはもちろんあるのですが、開発チームの提案もしっかり耳を傾けてくださり、「ユーザーに価値を届けている」感覚を直に体験できています。とてもいいチームだと思います。
今後も新機能の実装など、常により良いfamionを提供できるように、自分も利用者の一員として、開発者としてfamionに関わっていきたいと思います。