今回は、2020年1月に「FLEXSHION(フレクション)」をリリースしたパーソルキャリア株式会社の佐々木様・宮内様に月額受託開発「開発チームレンタル」を選んだ理由や感想などを伺いました! よろしくお願いいたします!


今回開発した「FLEXSHION」はどのようなサービスですか?

宮内ファッションアパレル業界の業務委託に特化したマッチングプラットフォームです。 個人の登録者がポートフォリオとして過去の作品や洋服などを公開し、スキル面だけでなくアパレル特有のテイストなどを含めて企業とのマッチングを高められる機能を搭載しています。 基本的には企業と個人の方が直接やりとりするサービスになります。

どのような思いでサービスを作ったのですか?

佐々木クリーデンスは基本的に転職支援・人材紹介など、我々が間に入って斡旋しているのですが、それだけだと個人も法人も課題を解決できないところがありました。 例えば、アパレル業界は女性の割合が非常に高く、出産や育児・介護などが必要となった際、多くは正社員ではなく時短で働くことを希望し、業界自体を離れる方が多いのです。 つまり、スキルはあるのに正社員枠だと働き続けるのが厳しいという現実がありました。

でもそれなら、時間の制約を取り払ったフリーランス向けのサービスができれば、一つの課題解決ができるのではないかと考えました。枠組みを変えてしまえばもっと働ける人が増えるのではないかと。 そしてパーソルグループ全体の新規事業の社内コンペで提案して、200~300案の中から選ばれた企画の一つがこの「FLEXSHION」です。

サービス名の由来はなんでしょうか?

宮内「FASHION(ファッション)」と、「FLEXIBLE(フレキシブル)」を組み合わせた造語です。 文字のままですが、「ファッション業界でフレキシブルな働き方が叶えられる」サービスとして、この名前にしました。

また、今は利用対象をフリーランスに絞っていますが、今後はそれぞれの事業フェーズ、個人のフェースに合わせて雇用形態問わずフレキシブルに働き方を選べるようにしたいという想いから、このようなサービス名にしました。

FLEXSHIONを作る上でこだわった部分はどこですか?

佐々木まだベータ版なので、まずは「案件を探せる」ところに注力して作りました。 先ほども言ったように今までは我々が間にはいるサービスでしたが、今回のプロダクトでは法人・個人が直接やり取りをするので、「我々が間に入らなくても探せる、繋がれる」というところを意識しました。

宮内お客さんの声はずっと聞いていましたね。 2018年の夏にプロジェクトがスタートしてから、法人は50〜60社、個人は200〜300人ほどにアンケートを取るなど、「こういうものがあればマーケットに対して良い価値が提供できる」というものをずっと聞き続けてきました。 だからどちらかというと、「我々が作りたいもの」より「お客さんが欲しいもの」を作っていったイメージですね。

プロジェクトチームを外注する上で重要視したポイントはなんですか?

佐々木実はmofmofさんにしか相談してないのです。 会社全体としてはウォーターフォール型の開発がほとんどなのですが、そのやり方はFLEXSHIONには合わないと思っていたので、アジャイルで開発を行う企業を探していました。その時に、グループ会社からmofmofさんの話を聞きました。

今までの開発は社内向けのサービスが多かったので、ウォーターフォールでもよかったのですが、お客さんに使ってもらうプロダクトとしては、一発でいいものを作るなんてありえないだろうなと思いました。 途中で要件も変わってくるので、「核となる部分が何か」を考えてまずそこだけを作って、実際にお客さんに使ってもらって、改善して・・・っていうサイクルを繰り返したかったので、アジャイルを選びました。

あと、僕も宮内も営業上がりなので、エンジニアの知見が全くないんです。 そのため、設計書をこちらで作成し「作ってください」というようなやり方は不合理。一緒に作ってくれるかどうかは重要視しましたね。 比較のため他の開発会社を調べたもののフィットせず、mofmofさんはこちらが求めているものが揃っていたため、そのまま依頼することに決めました。

実際に開発チームレンタルを導入してみて、いかがでしたか?期待していた部分は達成されましたか?

佐々木期待以上ですね。

宮内ですね!

佐々木私たちが営業上がりなので、エンジニアリングや設計の仕方とかって本当にわからないんですよ。 だから我々の「こういうことをやりたい」に対して、「それならこういう形でできる」とか「これはできないけどこれならできる」というのをその都度提案してもらったり議論できたりしたのは非常によかったです。

常に一緒に話し合いながら進めてきたので、「ベンダー」とか「外注」という言い方は個人的には違う気がしていて、一つのチームとしてやってきた感覚ですね。

開発プロジェクトを始動するにあたり不安に感じていた点はなんでしたか?それは解決されましたか?

佐々木不安しかなかったですね。

宮内そうですね。そもそも適切な開発期間がわからないし、社内のプログラミング言語は何を使っていて、mofmofさんが何を使っているのかとかも知らずに走り出したので。 でも「わからない、無理だ」ってなった時に、mofmofさんから適切なガイドをもらえたので、こちらとしてはすごくありがたかったです。 ずっと翻訳をしてくれていた感覚でしたね。

佐々木社内との連携もかなり間に入ってもらいましたね。 こちらがわからないところを補ってくれました。

プロジェクトを回す中で、チームについてよかったところと悪かったところを教えてください。

佐々木よかったところは、こちらがわからないところが多々あった中で、提案してくれたり一緒に考えてくれることが圧倒的に多かったところ。 スピードも早かったです。 「これが作りたい」って要望を出したら、こちらの想像の10倍くらいの速度でやってくれて驚きました。

あと速さでいうと、レスポンスの速さも大きいですね。 チャットツールとかでのコミュニケーションが非常に早かったのが印象的です。 mofmofさんは常駐じゃなくて基本リモートワークでやるじゃないですか。 最初は「リモートって何?」と思っていたのですが、実際にやってみたら、常駐もリモートも関係なかったですね。

定例で直接話すことももちろんあったんですが、コミュニケーションのスピードが早ければリモートでも何の問題もないし、もはや「常駐する意味って何?」と考えるようになりました。 リモートでもコミュニケーションの質と量はきちんと担保されていたので。

あとは細かいところだと、僕たちが抜けているところも「ここってこうしますか?」とか「こうしておきました」みたいなフォローがあってすごくよかったです。 気づかないことばっかりだったので。

宮内システムの中がどうなってるかとか全然わからなかったですもんね。 webアプリを作ったことがない人間からすると、なんでここに導線が必要なのかわからなかったり、「そういえば戻るボタンないな」ってことが多々ありました。 そういうのも「これっていらないんでしたっけ?」「他のサービスだとこうなってますけどどうしますか?」とか具体例を交えて話してくれて、それを聞いて「ああ確かに!」ってなりました。そういう会話がすごく多かったですね。 終始リードしていただいた印象です。

佐々木悪かったところは・・・思いつかないですね。本当に!

プロジェクト内で発生した課題はありましたか?それをどう乗り越えましたか?

佐々木タイミング的に、ちょうど世間で個人情報の取り扱いについて取り上げられていた時期だったので、企業として採用情報というセンシティブなものを扱うサービスということで、社内の各部署がいつも以上に慎重になっている部分がありました。

そういう背景で、開発している間にルールが変わったりとか、ルールを早急に作ったり直したりすることが発生しました。 それに伴って開発の手戻りもあったりしたので、そこは巻き込んでしまったなと思います。

また、使いたいサービスを使うためには、申請して何ヶ月も待たないといけなかったりしたので、使えるものが制限されていました。それは「だったらこう変更しましょう」と柔軟にやり方を変えることで乗り越えていきましたね。

プロジェクト進めるなかで印象残っているシーンはありますか?

佐々木切り取ったワンシーンではないんですが、0.5人月とか1人月で契約していましたが、永井さん以外にも複数のmofmof側のメンバーがいて、ちゃんとチームで回していたのがずっと印象として残っています。 1人の意見に対してもちゃんと他のメンバーが把握して、社内で一回叩いたものを提案してくれたので、契約人月以上の成果があったと感じましたね。

僕たちが「こういうことをやりたい」と言った時に「できません」と言われたことって一度もなかったので、とても心強かったですね。

今後mofmofに期待することはありますか?

佐々木今、新規事業を作るんだって会社はたくさんあると思いますが、うち然りですけど、開発経験のない人がPOやPMをやるとか、昔ながらの手法で開発していたりとかって会社も多いと思います。

mofmofさんは、そういった会社のやり方を変えたり、PMをレクチャーするところまでできる会社なんだろうなと思っています。 だから、やりにくさはあると思うけど、そういういわゆる昔ながらの大手企業とガンガン組んで、業界全体のやり方を変えていってほしいですね。

私も先日、監査に「これは無駄だと思う」ってmofmofさんとのやり取りの中で感じたことをぶつけてきました。 そうやって周りを変えられる力を持っていると思います!

開発チームレンタルを検討している方へ一言お願いします。

佐々木私は今まで営業しか経験がないので、POをやる上では知識が疎かったと思います。 それでも、エンジニアの言語がわからなくても、どうやって開発されるのかがわからなくても、ちゃんとやっていけるし思い描いたサービスができます。 わからなくても一緒に考えてくれます。もちろんちゃんと自分でも調べなきゃダメですけど(笑)

新規事業って、課題があってそれを解決するために作ると思うので、それを早く届けたいんだったら、色々調べたりする時間が無駄なので、mofmofさんに頼んだ方がいいと思います!

最後に

佐々木様、宮内様、お忙しい中インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!