パーソルキャリア株式会社 クリーデンス事業部 佐々木 純さま・宮内 裕多さま


開発知識ゼロでも思い描いたサービスを作ることができる

2020.03.06

CLIENT PROFILEクライアントプロフィール

事業内容

アパレル・ファッション業界の転職支援サービスの運営

佐々木 純 様

パーソルキャリア株式会社 クリーデンス事業部

2013年新卒でパーソルキャリア(旧インテリジェンス)に入社、 ファッション業界特化の「クリーデンス」にて法人営業担当。 2019年4月より、パーソルイノベーション株の新規事業担当を兼務し、FLEXSHIONサービス企画に携わる。

宮内 裕多 様

パーソルキャリア株式会社 クリーデンス事業部

2018年4月新卒でパーソルキャリアに入社、 ファッション業界特化の「クリーデンス」にて法人営業担当。 2019年4月より、法人営業、業務提携「READY TO FASHION」の業務提携推進と兼務し、新規事業担当FLEXSHIONサービス企画に携わる。

INTERVIEW インタビュー

今回は、2020年1月に「FLEXSHION(フレクション)」をリリースしたパーソルキャリア株式会社の佐々木様・宮内様に月額受託開発「開発チームレンタル」を選んだ理由や感想などを伺いました! よろしくお願いいたします!

今回開発した「FLEXSHION」はどのようなサービスですか?

宮内: ファッションアパレル業界の業務委託に特化したマッチングプラットフォームです。
個人の登録者がポートフォリオとして過去の作品や洋服などを公開し、スキル面だけでなくアパレル特有のテイストなどを含めて企業とのマッチングを高められる機能を搭載しています。
基本的には企業と個人の方が直接やりとりするサービスになります。

どのような思いでサービスを作ったのですか?

佐々木: クリーデンスは基本的に転職支援・人材紹介など、我々が間に入って斡旋しているのですが、それだけだと個人も法人も課題を解決できないところがありました。
例えば、アパレル業界は女性の割合が非常に高く、出産や育児・介護などが必要となった際、多くは正社員ではなく時短で働くことを希望し、業界自体を離れる方が多いのです。
つまり、スキルはあるのに正社員枠だと働き続けるのが厳しいという現実がありました。

でもそれなら、時間の制約を取り払ったフリーランス向けのサービスができれば、一つの課題解決ができるのではないかと考えました。枠組みを変えてしまえばもっと働ける人が増えるのではないかと。
そしてパーソルグループ全体の新規事業の社内コンペで提案して、200~300案の中から選ばれた企画の一つがこの「FLEXSHION」です。

サービス名の由来はなんでしょうか?

宮内: 「FASHION(ファッション)」と、「FLEXIBLE(フレキシブル)」を組み合わせた造語です。
文字のままですが、「ファッション業界でフレキシブルな働き方が叶えられる」サービスとして、この名前にしました。

また、今は利用対象をフリーランスに絞っていますが、今後はそれぞれの事業フェーズ、個人のフェースに合わせて雇用形態問わずフレキシブルに働き方を選べるようにしたいという想いから、このようなサービス名にしました。

FLEXSHIONを作る上でこだわった部分はどこですか?

佐々木: まだベータ版なので、まずは「案件を探せる」ところに注力して作りました。
先ほども言ったように今までは我々が間にはいるサービスでしたが、今回のプロダクトでは法人・個人が直接やり取りをするので、「我々が間に入らなくても探せる、繋がれる」というところを意識しました。

宮内: お客さんの声はずっと聞いていましたね。
2018年の夏にプロジェクトがスタートしてから、法人は50〜60社、個人は200〜300人ほどにアンケートを取るなど、「こういうものがあればマーケットに対して良い価値が提供できる」というものをずっと聞き続けてきました。
だからどちらかというと、「我々が作りたいもの」より「お客さんが欲しいもの」を作っていったイメージですね。

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プロジェクトチームを外注する上で重要視したポイントはなんですか?

佐々木: 実はmofmofさんにしか相談してないのです。
会社全体としてはウォーターフォール型の開発がほとんどなのですが、そのやり方はFLEXSHIONには合わないと思っていたので、アジャイルで開発を行う企業を探していました。その時に、グループ会社からmofmofさんの話を聞きました。

今までの開発は社内向けのサービスが多かったので、ウォーターフォールでもよかったのですが、お客さんに使ってもらうプロダクトとしては、一発でいいものを作るなんてありえないだろうなと思いました。
途中で要件も変わってくるので、「核となる部分が何か」を考えてまずそこだけを作って、実際にお客さんに使ってもらって、改善して・・・っていうサイクルを繰り返したかったので、アジャイルを選びました。

あと、僕も宮内も営業上がりなので、エンジニアの知見が全くないんです。
そのため、設計書をこちらで作成し「作ってください」というようなやり方は不合理。一緒に作ってくれるかどうかは重要視しましたね。
比較のため他の開発会社を調べたもののフィットせず、mofmofさんはこちらが求めているものが揃っていたため、そのまま依頼することに決めました。

実際に開発チームレンタルを導入してみて、いかがでしたか?期待していた部分は達成されましたか?

佐々木: 期待以上ですね。

宮内: ですね!

佐々木: 私たちが営業上がりなので、エンジニアリングや設計の仕方とかって本当にわからないんですよ。
だから我々の「こういうことをやりたい」に対して、「それならこういう形でできる」とか「これはできないけどこれならできる」というのをその都度提案してもらったり議論できたりしたのは非常によかったです。

常に一緒に話し合いながら進めてきたので、「ベンダー」とか「外注」という言い方は個人的には違う気がしていて、一つのチームとしてやってきた感覚ですね。

開発プロジェクトを始動するにあたり不安に感じていた点はなんでしたか?それは解決されましたか?

佐々木: 不安しかなかったですね。

宮内: そうですね。そもそも適切な開発期間がわからないし、社内のプログラミング言語は何を使っていて、mofmofさんが何を使っているのかとかも知らずに走り出したので。
でも「わからない、無理だ」ってなった時に、mofmofさんから適切なガイドをもらえたので、こちらとしてはすごくありがたかったです。
ずっと翻訳をしてくれていた感覚でしたね。

佐々木: 社内との連携もかなり間に入ってもらいましたね。
こちらがわからないところを補ってくれました。

プロジェクトを回す中で、チームについてよかったところと悪かったところを教えてください。

佐々木: よかったところは、こちらがわからないところが多々あった中で、提案してくれたり一緒に考えてくれることが圧倒的に多かったところ。
スピードも早かったです。
「これが作りたい」って要望を出したら、こちらの想像の10倍くらいの速度でやってくれて驚きました。

あと速さでいうと、レスポンスの速さも大きいですね。
チャットツールとかでのコミュニケーションが非常に早かったのが印象的です。
mofmofさんは常駐じゃなくて基本リモートワークでやるじゃないですか。
最初は「リモートって何?」と思っていたのですが、実際にやってみたら、常駐もリモートも関係なかったですね。

定例で直接話すことももちろんあったんですが、コミュニケーションのスピードが早ければリモートでも何の問題もないし、もはや「常駐する意味って何?」と考えるようになりました。
リモートでもコミュニケーションの質と量はきちんと担保されていたので。

あとは細かいところだと、僕たちが抜けているところも「ここってこうしますか?」とか「こうしておきました」みたいなフォローがあってすごくよかったです。
気づかないことばっかりだったので。

宮内: システムの中がどうなってるかとか全然わからなかったですもんね。
webアプリを作ったことがない人間からすると、なんでここに導線が必要なのかわからなかったり、「そういえば戻るボタンないな」ってことが多々ありました。
そういうのも「これっていらないんでしたっけ?」「他のサービスだとこうなってますけどどうしますか?」とか具体例を交えて話してくれて、それを聞いて「ああ確かに!」ってなりました。そういう会話がすごく多かったですね。
終始リードしていただいた印象です。

佐々木: 悪かったところは・・・思いつかないですね。本当に!

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プロジェクト内で発生した課題はありましたか?それをどう乗り越えましたか?

佐々木: タイミング的に、ちょうど世間で個人情報の取り扱いについて取り上げられていた時期だったので、企業として採用情報というセンシティブなものを扱うサービスということで、社内の各部署がいつも以上に慎重になっている部分がありました。

そういう背景で、開発している間にルールが変わったりとか、ルールを早急に作ったり直したりすることが発生しました。
それに伴って開発の手戻りもあったりしたので、そこは巻き込んでしまったなと思います。

また、使いたいサービスを使うためには、申請して何ヶ月も待たないといけなかったりしたので、使えるものが制限されていました。それは「だったらこう変更しましょう」と柔軟にやり方を変えることで乗り越えていきましたね。

プロジェクト進めるなかで印象残っているシーンはありますか?

佐々木: 切り取ったワンシーンではないんですが、0.5人月とか1人月で契約していましたが、永井さん以外にも複数のmofmof側のメンバーがいて、ちゃんとチームで回していたのがずっと印象として残っています。
1人の意見に対してもちゃんと他のメンバーが把握して、社内で一回叩いたものを提案してくれたので、契約人月以上の成果があったと感じましたね。

僕たちが「こういうことをやりたい」と言った時に「できません」と言われたことって一度もなかったので、とても心強かったですね。

今後mofmofに期待することはありますか?

佐々木: 今、新規事業を作るんだって会社はたくさんあると思いますが、うち然りですけど、開発経験のない人がPOやPMをやるとか、昔ながらの手法で開発していたりとかって会社も多いと思います。

mofmofさんは、そういった会社のやり方を変えたり、PMをレクチャーするところまでできる会社なんだろうなと思っています。
だから、やりにくさはあると思うけど、そういういわゆる昔ながらの大手企業とガンガン組んで、業界全体のやり方を変えていってほしいですね。

私も先日、監査に「これは無駄だと思う」ってmofmofさんとのやり取りの中で感じたことをぶつけてきました。 そうやって周りを変えられる力を持っていると思います!

開発チームレンタルを検討している方へ一言お願いします。

佐々木: 私は今まで営業しか経験がないので、POをやる上では知識が疎かったと思います。
それでも、エンジニアの言語がわからなくても、どうやって開発されるのかがわからなくても、ちゃんとやっていけるし思い描いたサービスができます。
わからなくても一緒に考えてくれます。もちろんちゃんと自分でも調べなきゃダメですけど(笑)

新規事業って、課題があってそれを解決するために作ると思うので、それを早く届けたいんだったら、色々調べたりする時間が無駄なので、mofmofさんに頼んだ方がいいと思います!

最後に

佐々木様、宮内様、お忙しい中インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!

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MEMBER INTERVIEW開発者の声

永井

エンジニア

FLEXSHIONは設計の段階から関わらせていただいているプロジェクトです。
クライアント様は今回がアジャイルの開発が初めてということもあり、また、プロジェクト自体の性質が新しい取り組みということもあって、初めは手探りでチーム一丸となって進めていきました。

とはいえ、POさんの意思決定が早く、正解のわからないものに対して、短いフィードバックのサイクルを重ねてより良いものにしていく流れができていたので、初めてをあまり意識せずに開発を進めることができているプロジェクトだと思います。

開発に関しては、アパレル業界の内情や、業界の常識、専門用語などの「ならでは」の知識が実装に必要で、とても新鮮な気持ちで機能実装に取り組めましたし、開発を通して自分の知らない知識が増えるのは、開発をしていく中でも面白い部分でした。

また、「なぜこのような実装にして欲しいのか」、というバックグラウンドもクライアント様から共有いただけている為、開発チーム側から機能に関しての提案ができたり、システム上考慮しなければいけない部分を事前にヒアリング出来たりしたこともスムーズに開発できた一因となったのではないかなと思います。

FLEXSHIONはMVPという位置づけですが、今後クライアント様側での内製化や、機能追加も予定として存在する為、変更しやすく、柔軟な設計になるように注意しています。

BtoCのサービスですので、リリース後は双方のフィードバックを収集し、より良いサービスになるようにUIや機能の改修を進めていきたいと思っています。