株式会社おてつたび 土居 和生さま


『中の人間』『外の人間』ということを感じずにコミュニケーションがとれた

2023.09.15

CLIENT PROFILEクライアントプロフィール

事業内容

マッチングプラットフォーム「おてつたび」の運営

製品情報

おてつたび

土居 和生 様

プロダクトマネージャー

1993年生まれ。大阪府柏原市出身。 2020年1月、株式会社おてつたびに1人目の正社員として入社。地域サポートチーム(セールスチーム)を勤めたのち、プロダクトマネージャーに転身。おてつたびを利用するお客様の声に耳を傾け続けてきた経験を活かし、プロダクト開発に従事している。

川尻 智樹 様

リードエンジニア

徳島県阿南市出身。 Rakuten Social Acceleratorでの協業がきっかけで、2020年2月、株式会社おてつたびに入社。新しい旅のカタチを作ることを目指し、ユーザーとの距離感を大切にして開発に励んでいます。

INTERVIEW インタビュー

今回は株式会社おてつたびの土居様に月額制受託開発「開発チームレンタル」についてインタビューさせていただきました。よろしくお願いいたします!
また、弊社からは開発担当の田口と三浦が参加しました。

今回開発したのはどのようなプロダクトでしょうか?

土居: 「おてつたび」の新サービスです。
「おてつたび」は、「お手伝い」と「旅」を掛け合わせたWEB上のマッチングプラットフォームです。 農家さんや旅館さんが人手不足で困っているタイミングで募集を出して、マッチングした人が現地にいってお仕事をするのですが、ただ働いて稼ぎたいだけではなくて、お手伝いを通して事業者さんのファンになったりその地域のことを好きになってもらったり、そうやってお互いの関係性を作っていくようなサービスになっています。

おてつたび自体は自社開発だったのでしょうか?

土居: はい、元々のサービスは自社開発でした。

ではエンジニアの方も社内に多くいらっしゃるのでしょうか?なぜ開発チームを外注しようと考えたのですか?

土居: 弊社はまだ全体で10名程度で、エンジニアは実は2名しかいません。 おてつたび本体は創業当初にリードエンジニアの川尻が1人で作って、その後1年くらいでもう1人エンジニアが入社して、やっと2名体制になりました。

外注をお願いしないといけなかったのはまさにそこで、おてつたびは既に企業側と参加者側の2つのプロダクトがあって2名でサーバー・インフラ周り、設計・開発・保守・運用を行なっていたので、とてもじゃないですが追加で新サービスのプロダクトを作れる状況ではなく、外注しようという話になりました。

おてつたび 1

開発チームを外注する上で重要視したポイントはなんですか?

土居: 新規プロダクトの開発実績があることはかなり重要だったので、他社さんの事例はよく見ていました。 あとは口コミですね。スタートアップの業界ってすごく狭いというか近いので、うちの代表が以前mofmofさんにお願いした企業さんと知り合いで、「mofmofさん良かったよ」と聞いたので、相談してみることにしました。

外部にお願いするのは初めてであまり比較する見識や知見がなかったため、実績と口コミに頼って選びましたね。

mofmofを選んだ決め手はなんですか?

土居: 実は以前に一度相談していたんです。ただその時は今回の話が出る前だったので、既存のプロダクトを触ってもらうのはハードルが高いしうちも準備を含めてしっかり要件を伝えきれないかなと思って、一旦保留にしていました。
そのあと今回の新規開発の話がでたときに「あ、mofmofさんいるじゃん!」と思い、すぐに声をかけさせてもらいましたね。

開発相談をしても社交辞令で終わってしまう会社さんもいるのですが、mofmofさんはおてつたびがどういうサービスなのかをよく理解してくれていたりだとか、ただ「作ればいい」ではなくてこういう風にしたいと提案してくれたりだとか、そういう寄り添ってくれるようなやりとりがあったのでずっと気になっていて、今回ちょうどタイミングが来た!という感じでした。

開発プロジェクトを始動するにあたって不安に感じていた点はありましたか?

土居: 2点あって、1点目はとにかく外注がはじめてで経験がなかったので、右も左もわからない、どうしていいかわからない状態で始めないとといけなかったことですね。

2点目は、おてつたびは結構複雑なプロダクトだと思っていて、マッチングプラットフォームなのでBtoC側とBtoB側が絡み合って、しかも色々なステータスや分岐が多いので、その仕様をきちんと伝えられるか、そしてそれを理解していただけるかということが一番の不安でした。

田口: でも最初の段階から体系的に仕様をまとめてくださっていてデザインもありましたし、逆にその時点で全部を詰め込まれても飲み込めなかったと思うので、実際に機能に入る時に詳細の部分をお話しできて、すごくやりやすかったです。本体側のコードも共有していただいていましたし。

土居: 不安が故にすごく準備していた感はありますね。

おてつたび 2

では実際にmofmofのエンジニアと一緒に仕事をしてみていかがでしたか?

土居: めちゃくちゃ良かったです。シンプルにお願いしてよかったなと思っています。始まる前の不安を見事に払拭していただきました。

少ない情報の中でキャッチアップしていただいてしかもそれが間違いなくて、仕様が甘かったり抜けていたりしてもコードから読み解いていただいたり、知識や経験でカバーしてひっぱっていただけたので、すごくやりやすかったなと感謝しています。

プロジェクトはどのような進め方でしたか?

土居: 基本的に機能の大枠はこちらで作成しました。ただ荒いところやもっと詰めたほうがいいところは定例ミーティングなどで相談に乗ってもらいました。 一番最初に大枠を渡してスケジュールをガッと切って、あと細かいところはmofmofの田口さんがディレクションしてくれていましたね。

田口: ディレクションという程のことができたかは分かりませんが、実装しやすいところとしにくいところがあったので、そういう部分は「実装しやすいのはこういう形ですが機能的にはどう満たせていたらいいですか?」ということを都度定例で相談しながら、実装を進めやすいかつ機能も満たせるものを作れたかなと思います。

逆にもっとこうして欲しかったところはありますか?

土居: ほんとに思いつかないんですよね。川尻にも聞いてみたけど出てこなくて。 ただスケジュールが結構ギリギリになってしまったので、スケジュール感をもっと細かく切ってもらったりとか、メンバーアサインしてもらったりとかしたら、後ろであんなに焦らなくてもよかったかもとは思います。

田口: 一番のメイン機能の仕様が複雑でしたが最初の段階でそこまで詳細に把握できていなかったため、正確な見積もりができなかったというのは反省としてありますね。 ただ仕様が明らかになるにつれスケジュールを引き直すことができたのは良かったかなと思います。2、3ヶ月前にはそういう話が出て再見積もりすることができたので、残り1週間でいきなり「間に合わない!」というような状況は避けられました。

おてつたび 3

プロジェクト中に困ったことや課題は発生しましたか?また、それをどのように乗り越えましたか?

土居: やはりスケジュールですかね。品質や設計といった成果物に関しては、川尻から「すごく読みやすいコードだし設計レベルが高い」と二重丸以上の評価でした。 だからプロジェクト内で焦ったのはスケジュールだけでしたね。

対応として良かったなと思うのが、途中でスケジュールを組み直したことはもちろんなんですが、残り1、2ヶ月になった時に開発のやり方を変えたことですね。
今まではいくつか画面がある中で全員で1画面を作っていくやり方でしたが、その時から画面ごとの担当制にしたんです。そしたら開発スピードが上がったので、あのタイミングで変更できてすごく良かったなと思っています。
その判断もあって、正式なリリースまではいきませんでしたが、ほぼ完成の段階まで辿り着くことができました。

田口: 最初は仕様を理解する必要があったため1画面を全員で作る方がやりやすかったのですが、それである程度技術的なキャッチアップができたので、分担するのにちょうどいいタイミングでした。

三浦: 逆にはじめに全員で同じ画面に取り組んだことも良かったと思います。あれがあったから方針の共有がいい感じにできて分担することができました。

土居: あともうひとつ良かったこととして、すごく意思決定がしやすかったです。 「間に合わないかも」と焦ってくるとどんどん機能を落としていくのですが、「これ以上減らしたらまずいですよ」というラインを皆さんから提案してもらえたので、「このラインまでならセーフだな」「このやり方に変えるまでなら大丈夫だな」という意思決定がすごくやりやすかったんです。これも乗り越えポイントですね。
また、お願いしているプロダクトに直接関係がない悩み相談にも乗ってもらえて、その結論がお願いしてるところにも反映されて…ということもあって、すごくジャッジがしやすかったんですよね。

三浦: ジャッジでいうと、後半から川尻さんが入ってくださったのが開発チームからするとすごくやりやすかったです。 サービス側(土居さん)と開発側(川尻さん)の両方の意思決定が定例ミーティングですぐに決まるので、大変助かりました。

田口: 仕様の相談でもボールが浮いている状態がなくなったので、開発に集中できましたね。

プロジェクト中に印象的だったことはありますか?

土居: 定例ミーティングの雰囲気がすごく良かったことですね。僕の勝手なイメージですが、外注というと「言われたものだけ作っておけばいいや」というようなイメージがあったのですが、それがガラッと変わりました。
「おてつたびってこうしたほうが良くないですか?」とか「これってまずくないですか?」とか、なんというか、『中の人間』『外の人間』というものを感じさせずにコミュニケーションがとれたので、それがすごく印象的ですね。

田口: ミーティングで話すことが終わっても土居さんが話したそうにしていたのが印象的でしたね(笑)。 「話したいことなんでもいいですよ」と言ってくださっていたので、おてつたび先の話を聞いたりしましたよね。

土居: ありましたね!ああいう時間があったからこちらも相談しやすかったですし、お互い良かったのかなと思いますね。

開発チームレンタルを検討している方へ一言お願いします。

土居: 本当に心の底からおすすめで、なんなら延長したいくらいでした。 やる前はすごく不安なことや懸念事項がありましたが、それを正直に相談したらきちんと受け止めてくださる人たちばかりで、いざやってみたら自分の思っていた悪いイメージがいい意味で裏切られました。 だから「悩んでるんならやれば?」というのが、やってみて思ったことですね。

三浦: 土居さんや川尻さんがすごく良い方で良い空気感を作ってくださっていたので、僕たちも「この人たちのためにできるところまでやりたい!」という気持ちが強かったですし、モチベーションが高く保てたなと思います。ありがとうございました!

最後に

土居様、川尻様、お忙しい中インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました!

おてつたび top

MEMBER INTERVIEW開発者の声

田口

エンジニア

開発メンバーとして参加させていただきました。

コミュニケーションがしやすい雰囲気で、機能ごとに仕様の詳細や目的を共有していただけたため、こちらからも設計や実装の方針を提案することができました。その結果、チーム全体で協力しあいながら、双方が納得する形での開発を進めることができ、非常に有意義な経験となりました。

また、プロトタイプ段階ではありましたが、実際のユーザーさんからの「使いやすい」というポジティブなフィードバックをいただけて、光栄でした。

素晴らしいプロジェクトに関わらせていただき、心より感謝しております。ありがとうございました。

三浦

エンジニア

開発メンバーとして参加させていただきました。

終始良い雰囲気で進めることができたと思います。印象として残っていることは、開発を進める上でやりにくいことはないですか?と何度も聞いてくださったことです。
会社として思いやりや気遣いを大事にしているとおっしゃっており、それがサービス含め全てに表れていてとても素敵だなと思いました。

開発面では仕様が複雑で確認したりする際、決断がとても早く助かりました。スケジュールの後半に実装したところが複雑で、中途半端な部分を残して引き継いでしまったのが心残りです。

最後になりますが、素敵なチームで開発することができとても感謝しています。ありがとうございました。

エンジニア

開発者としてプロジェクトに参加させていただきました。

このプロジェクトはとても良い空気感で進められたと思います。率直に意見を言い合える環境が出来上がっていたのが印象的でした。
UIでの挙動に違和感が発生した際などにも柔軟に意見を取り入れてくださるなど、チームとして貢献できていると実感できました。

また、個人的には扱ったことのない技術を使用する機会と川尻さんの的確なレビューにより技術的な学びのあるプロジェクトになりました。

素晴らしいチームで仕事ができたことをとても感謝しています。