守秘義務のため非公開 梅本 征吾さま


エンジニアはパートナーであって業務委託先ではない

2023.06.27

CLIENT PROFILEクライアントプロフィール

会社名

守秘義務のため非公開

事業内容

守秘義務のため非公開

製品情報

守秘義務のため非公開

梅本 征吾 様

シニアマネージャー

リクルートにて営業、経営企画、新規事業のインキュベータ―を担当後、「@コスメ」を運営するアイスタイルにて事業開発部の責任者として従事。2020年より現職にて、新規事業の責任者として空き家事業、クラウドファンディング事業等の複数の新規事業を管轄。

INTERVIEW インタビュー

今回は梅本様に月額制受託開発「開発チームレンタル」についてインタビューさせていただきました。よろしくお願いいたします!

※都合により、社名及びサービス名は非公開とさせていただきます。

今回開発したプロダクトについて教えてください。

梅本: 空き家・中古戸建て物件に必要なリノベーション費用と物件価格をセットにして物件情報を提供するサービスです。

現在、中古戸建の空き家のマーケットはあるにはあるのですが、まず所有者から業者が買い取ってリノベーションをしてからユーザーに流す、というマーケットプレイスになっています。
そのため、既にリノベーションされているのではなく自分の好きにリノベーションができたら面白いなと思い、物件+リノベーションをセットにしたマーケットプレイスとして、今回のプロダクトを作りました。

今回のプロダクト開発のきっかけと背景を教えてください。

梅本: 元々会社が空き家事業をやっていたのですが、そのサービスは買取再販でした。
ただ、現在流通していない空き家は350万戸ほどあり、1社がいくら買い取って流通させていったとしても、空き家問題は絶対に無くならないなと感じていました。

空き家問題を扱うのであればきちんと規模感がスケールするようなサービスでないと課題解決に繋がらないと思い、「どういうふうに作ればもっと流通が増えていくんだろう」というところにチャレンジしようと思ったことがきっかけです。

なぜ開発チームを外注しようと考えたのですか?

梅本: 今回新規事業として会社の中でプロジェクトを立ち上げたのですが、社内のエンジニアリソースを確認したところ、1人も割けないと言われまして…。
また、社内は完全にウォーターフォール型開発で、アジャイル開発をしている人が1人もいなかったので、外注するしか選択肢がありませんでしたね。

開発スタイルはアジャイルが良いというのは決まっていたのでしょうか?

梅本: はい。私は前職では新規事業部にいて複数のプロダクトを担当していたのですが、アジャイルで検証しながらPDCAを回していくというやり方だったので、今回もこのスタイルでやりたいと思っていました。

開発チームを外注する上で重要視したポイントはなんですか?

梅本: 新規事業の場合、ただアジャイルなだけでは駄目だと思っていました。
エンジニアがある程度事業理解をしていないと余計な開発をしてしまうので、きちんと事業理解をしてくれて、さらに新規事業の実績もあることが重要でした。

また、前職は大きい会社だったので、社内から1人リーダーを置いて手を動かす人は個人事業主を募集するやり方で人員を確保していましたが、今回は会社の知名度が低く、同じ方法で集めることが難しかったため、丸々人がいるチームである必要がありました。

条件に合致する会社はほとんどなかったのですが、ツテを頼ってなんとか2社ほどお声かけをしました。

mofmofを選んだ決め手はなんですか?

梅本: mofmofさんではないもう1社の方は、無理をしてなんとかパワーを割いてくれるという感じで、そこにねじこむのも迷惑かなというのもあったのですが。
mofmofさんはちょうどプロジェクトが1つ終わったタイミングでリソースがありそうだったのと、話していてもすごく安心感があったので、是非お願いしたいと思いました。

開発相談の後に「開発チームプレレンタル」でユーザーストーリーマッピングも行ったのですが、その時も相当リードして開発の着手方法を提示してもらいました。

家

開発プロジェクトを始動するにあたって不安に感じていた点はありましたか?

梅本: 不安しかなかったですね。特に、事業開発をスタートしてから3〜4ヶ月でメディアを集めてリリースすることだけ決まっていたので…。
何のサービスを作るかも明確に決まっていない状態だったので、無茶苦茶なんですけど(笑)、そこまでになんとしてもアウトプットしなければならないという大変な条件の中でスタートして、皆さんにはご迷惑をおかけしながら、なんとかたどり着いた記憶があります。

開発体制については、社内のようにふらっと作業しながら話すことはできなくなるので、コミュニケーションのフットワークは若干ネガティブなんじゃないかと思っていましたが、実際にやってみるとそこまでネガティブではなかったなと思っています。

実際にmofmofのエンジニアと一緒に仕事をしてみていかがでしたか?

梅本: 非常にやりやすかったなと思っていますし、ここまでやってこられたのはお二人のお陰なので感謝しかないですね。

ちょうどコロナでリモート体制になってから始まったのでリアルで会ったことは一度もないのですが、私はコロナ前からリモートワークだったので違和感はなかったですね。
チームメンバーはリモートに全然慣れていなかったので初期は違和感があったかもしれませんが、不満みたいなものは1回も出てこなかったですね。

リモートによってコミュニケーションが取りづらいというのも全くなかったです。
むしろ顔を合わせて話す方が余計な会話ばかりして進まなかったんじゃないかと思いますね(笑)
メンバーが気軽に変なことを頼むと余計な開発が生まれたりとか、フラットになりすぎるとコントロールもしづらくなるだろうと思ってました。

開発の進め方についてはどうでしたか?

梅本: 初めの頃は大きい工数の開発があると進捗管理がしづらくて、「いつになったらリリースできるんだっけ?」というのが見えづらくなる時がありましたが、現在はそういった大きい開発は細かく分類するやり方をしてもらっています。
何か課題があってもその対策を提案して進めてくれるので、違和感ややりにくさはなかったですね。

実装する機能については要件から一緒に決めてもらったのですが、機能よりその目的をきちんと共有したいと思っていたので、「この目的を達成するためにこんな機能がいいと思うんですけど」という投げ方をしていました。
そして「この目的ならこのやり方がいいですよ」という提案をもらったりしながら全員で最適なものを模索していきました。
その時にメンバーのお二人がサービス自体を理解してくれているし、ユーザーのペルソナやインサイトもキャッチしてくれていたので、すごくコミュニケーションが早かったです。

また、開発メンバーではないフォローのメンバーも入って客観的な意見や知見をもらえたこともよりスムーズな開発に繋がったと思うので、色々な人が入ってくれる体制というのもすごく有り難かったですね。

逆にもっとこうしてほしかったところはありますか?

梅本: これは私のミスでもあるのですが、今回のサービスはSEO対策が重要でそこは社内にマーケの人間がいるので大丈夫だと考えていたのですが、もっとその人を巻き込んで開発ミーティングに入ってもらう必要があったなと思っています。
SEO対策は基本開発がセットなので、後半に慌てて対応する状況になってしまいました。
SEOは一度とり逃したものを取り返す方がパワーを使うので、初めからやってたらこんなに苦労しなかったのになと思ってます。

プロジェクト中に困ったことや課題は発生しましたか?また、それをどのように乗り越えましたか?

梅本: うちのチームは私以外エンジニアに発注したことがある人がいなかったので、初期の頃はエンジニアへの発注の仕方や接し方を修正することに苦労しました。

元々いた仕事の仕方がそうだったのかもしれないですが、指揮命令するような発注をしたり上から目線だったりで、「エンジニアはパートナーであって業務委託先ではない」ということをきちんと理解してもらうのに数ヶ月は苦労しましたね。今は全くないんですが。

パートナーという認識なのか発注先という認識なのかで期待するところも変わってくるじゃないですか。パートナーであれば相談できるけど発注先だと指示しないといけないので、お互いの責任が明確になりすぎて後で後悔することになったりするので。
常に相談できる体制を作りたかったんですよね。

大手の会社含め、新規事業をゼロから作ったことのある人ってほぼいないので、エンジニアとの距離感をイメージできない人は多いのかなとは思います。

プロジェクト中に印象的だったことはありますか?

梅本: 佐藤さんが画像解析を作ってくれた時ですね。開発するものを何も決めずにゴールだけ渡して「R&Dやってください」って丸投げをしたんですよ(笑)。3週間でどんなものができるか出してくださいって。

その時の佐藤さんの調査力ととりあえず何かアウトプットをしてくるというスタンスが、めちゃくちゃ面白かったというかやっていて楽しかったですね。「こんなのできるんだ!」っていう。

佐藤: 理想的な形にできず悔しさが残りましたが、個人的にはすごく勉強させてもらえたと思っています。使ったことのない技術やサービスに触れる機会になったのでとても有り難かったですね。

伊藤: これはある意味で「開発チームレンタル」というサービス自体をフルに使ってもらえているなというのがあって。
「ふわっと投げていい感じにしてくれるとそれはそれで面白いものが作れるね」というお話を梅本さんとしたことがありますが、実際にそういう形で頼まれることはプロジェクトにもよりますがほとんどなかったんですよね。
今回実際にやってみて佐藤さんも期待に答えてくれましたし、大変良い「開発チームレンタル」の姿がみえたのが嬉しかったです。

梅本: 丸投げで「何ができるかも分からないし、できなくてもいいからやってみてください」って伝えたんですよね。

伊藤: 「できなくてもいいからとりあえず試してみてください」と言ってもらえることがすごく有難いですし、mofmofのスタンスとして「クライアントさんの社内メンバーの1人のような開発スタイル」というのを心がけてるので、そういった立ち位置でできて良かったです。

開発チームレンタルを検討している方へ一言お願いします。

梅本: ただシステムを作る人ではなくて、一緒に事業やサービスを考える人、作る人が欲しいという風に思われているのであれば、mofmofさんにお願いすることで筋のいいサービスを作っていける確度がかなり上がるのではないかと思います!

最後に

梅本様、お忙しい中インタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました! 梅本様 top

MEMBER INTERVIEW開発者の声

伊藤

エンジニア

開発メンバーとしてプロジェクト初期から参加させていただきました。

プロジェクトにはたくさんの方に関わっていただけましたが、みなさんのお話のしやすさや開発についてのご理解など、多くの部分で協力していただけたおかげでチームとして良い雰囲気を保つことができました。それはプロジェクトの進行にも良い影響があったと思います。

定例で開催しているミーティングではよりよいものをつくるために、チームメンバーがそれぞれの視点から意見を出しあうことで建設的な議論を行うことができ、効率的に仕様をまとめることができました。

プロジェクトを進行するなかでいくつかの課題が発生する場面もありましたが、参加者全員が率直に意見を交えることができたおかげでスムーズな改善に繋げることができたことも印象深いです。

素晴らしいチームで仕事ができたことをとても感謝しています。

佐藤

エンジニア

開発者として約2年間担当させていただきました。

このプロジェクトで最も印象に残っているのは、チームとしての一体感です。新しい機能を開発する際には、どうしてその機能をつくりたいのか目的を伝えていただき、それを実現するためにどんな設計にするかミーティングで意見を出し合いながら開発を進めることができていました。

サイトへの問い合わせが増えたなど、嬉しい出来事のご報告を随時伝えてくださってとても嬉しかったです。その度にチームの一員として貢献できていると実感していました。

また、未経験の技術や機能について調査する機会もいただいてとても感謝しています。これは私個人のスキルアップにもつながりましたし、新しい知識を得ることができたことは大変貴重な経験でした。

もしまた機会がありましたら、ぜひご一緒させていただきたいです!