繰り返し検証のサイクルを回し続ける
なんでプロダクトの検証が必要なのか
新規事業を立ち上げるには「検証」というプロセスが必要不可欠です。新規事業にはPSF(プロダクト・ソリューション・フィット)やPMF(プロダクト・マーケット・フィット)という概念があります。以下のように考えられます。
- PSF=「作っているものが本当に課題解決につながっているのか」
- PMF=「このプロダクトにお金を払ってくれる顧客(市場)は存在するか」
ほとんどの場合、初期アイディアがそのままPSF/PMFに到達することはなく、たくさんの試行錯誤と小さなピボットの繰り返しをすることになります。それに合わせてプロダクトの形を変え続ける必要があるのです。
プロダクトを検証する最も強力な方法は、実際のユーザーに触ってもらい、そのフィードバックを得ることに尽きます。最初に作ったプロダクトが意図した通りに使われて受け入れられるなんてことはほとんどなく、ユーザーのフィードバックを得ることで、求められているプロダクトの形を探求し続けて、はじめて本当に価値のあるプロダクトへ近づけることが出来ます。
ユーザーが求めているものはよく知っているという誤解
多くの情報収集をした結果、「ユーザーが求めているものはよく知っているから検証は必要ない」と誤解してしまうケースがあります。
作る以前の検証方法は、見込み顧客にヒアリングするのが主な手段です。これにより多くの有益な情報を集めることが出来ますが、見込み顧客が常に正解を知っているわけではありません。言葉通りに受け取っていても正しい形を知ることが出来ないのです。
「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう。」
これは自動車メーカーの「フォード」の創始者ヘンリー・フォードの有名な言葉です。顧客は自分自身も欲しい物を知らないのです。
顧客の言葉だけをよりどころにプロダクト開発をしてしまうことで、ビジネスを失敗させてしまうことを避けなければなりません。だからこそ、実際にプロダクトを使ってもらって繰り返し検証を重ねることで、顧客が本当に欲しかったものを客観的に評価して一つ一つ真実を学習し積み上げていくことが出来るのです。
月額制の「開発チームレンタル」だから検証を繰り返すことが出来る
従来の開発手法では、最初に決めた「要件定義」を正しいものとしてプロダクトを開発していきます。試行錯誤して正しい形を追究する考え方が存在しないので、開発前の初期の段階でプロダクトの形を定めなければなりません。当然、ユーザーに使ってもらうことも出来ないので、検証されていない仮説のままプロダクトを作るしかないのです。
月額制「開発チームレンタル」なら、「何をつくるか」はいつでも変更することが可能です。検証した結果を見ながら、ビジネスの形に追従して、プロダクトの形を変え続けることが出来るのです。