もふもふ技術部

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mofmof式テックトークでエンジニアの成長・コミュニケーションを活性化する

こんにちは。出口です。

今回は、mofmofで毎週開催している「テックトーク」という取り組みについてです。

エンジニアが気になっている技術的なトピックについて気軽に話し合える場として、大切にしている取り組みの1つです。

コロナ禍以前はオンサイトで実施していましたが、コロナ禍以降フルリモートになってからはオンラインで開催しています。

mofmof式テックトークとは?

mofmof式テックトークは、毎週金曜日のお昼に45分間開催している技術的な雑談の場です。

以下のような特徴があります。

  • 完全自由参加制(聞き専OK)
  • カジュアルな雰囲気重視
  • 毎月のネタ出し会で約1ヶ月分の予定を決定
  • ネタはNotionにて管理
  • Slackにて都度実況スレッドを立ち上げ
  • ファシリテーターは当日決定

事前に予定を決めておくことで、興味があるネタに参加してもらいやすくする狙いがあります。 また、実況スレッドを作ることで、聞き専の人やお昼時にマイクをオンにしづらい人も話に参加しやすくしています。 ファシリテーターを当日決めるという制約を設けることで、よりカジュアルになるよう工夫しています。

なぜテックトークを始めたのか

エンジニアにとって、技術的な知見を共有し合える場というのは非常に重要です。

コロナ禍前は昼食中やちょっとしたタイミングで隣のエンジニアと雑談する機会がありましたが、コロナ禍以降フルリモートに移行してからは雑談の機会が極端に減ってしまいました。

フルリモートになって出てきた課題に次のようなものがあります。このあたりはリモート化が進んでいるところだと皆同じだと思います。

  • 案件が異なるエンジニア同士で技術的な知見を共有する機会が少ない
  • 気になっている技術について気軽に話せる場が欲しい
  • Slackだけではなかなか深い技術的な会話が難しい

これらの課題を解決するため、「カジュアルに技術話ができる場」を作りました。

mofmof式テックトークの特徴的な運営方式

オンサイトからコロナ禍を経てフルリモートになり、運営方法が変わってきました。

現在は以下の特徴を持った運営方法でテックトークを行っています。

  1. 柔軟な参加形態
  2. テーマ設定の工夫
  3. 運営負担を最小限に

詳しく見ていきます。

柔軟な参加形態

  • 聞き専での参加もOK
  • 実況スレッドを活用して後から内容が分かる仕組み

聞き専での参加もOK

参加しやすさを重視するため、聞き専でもOKとしました。

話を振ると「聞き専で話せない」場合があるのが若干課題としてありますが、概ねこの方針で良さそうです。

実況スレッドを活用して後から内容が分かる仕組み

Slackにスレッドを作って、そこにみんなで書き込んでいます。

話している人は話すことに集中し、話していない人がメモを取るみたいな感じです。

全員で書いているので、同じ内容が書き込まれることもありますが、そのあたりは気にせずガンガン書き込みしています。

実況スレッドのコメント数が多いと盛り上がってるなと実感出来てそれも良い点です。

テーマ設定の工夫

  • 毎月のネタ出し会で、みんなで話したい内容を決める
  • 定期的なテーマを決めない雑談会も実施
  • 深い話題については別途、場を設ける

毎月のネタ出し会で、みんなで話したい内容を決める

事前にどういうネタを話すか分かっていた方が予定を調整しやすいだろうということ、都度テーマ決めから話していると時間がもったいないなどの理由により、事前に約1ヶ月分のテックトークのテーマを決めています。

ネタ出し会に参加できない場合は、会に参加できなくても事前にNotionに書いておくことで、話したいことを拾える仕組みにしています。

以前、ネタ帳を作ってそこに書き込むという運用も行ったことがありますが、ネタ帳がメンテされないという問題があり、今はこの運用に落ち着いています。

定期的なテーマを決めない雑談会も実施

より「カジュアルに技術話ができる場」としてテーマを決めず、ただただ雑談をするという会も定期的に行っています。こちらも好評です。

深い話題については別途、場を設ける

45分という短い時間なので、深い話はしづらいです。

そういう場合は、テックトークとは別で時間を設けるようにしています。

テックトークはあくまでもカジュアルな場だというのを重視しています。

運営負担を最小限に

こういうものは往々にして運営が大変になりがちなので、以下のような工夫をしています。

  • ファシリテーターは当日決定
  • テックトークBotを作成し、自動化

ファシリテーターは当日決定

以前までは、事前にファシリテーターまで決定していましたが、そうすると事前準備が必要な大きめのネタもテックトークの時間で扱うようになってしまいました。

そうなると「カジュアルに技術話ができる場」ではなくなり、ファシリテーターに選ばれた人が準備が大変になったり、テーマについて詳しい必要しかファシリテーターが出来ないなど問題が多く発生しました。

それを解決する手段として、ファシリテーターを当日決めることにしてみました。ちなみにルーレットで決めています。

また、ファシリテーター=テーマについて詳しい人という暗黙の認識があったので、「テックトークにおけるファシリテーターとは」をまとめ、全員に共有しています。

長くなるので割愛しますが、簡単にいうと、「ファシリテーター=会を円滑に進める人」であり、テーマに関する知識は必要ないという内容です。

テックトークBotを作成し、自動化

テックトーク用のSlack Botを作成しました。

主に当日のテックトーク開催予告通知、テックトーク開始通知、今後のテックトーク開催予定まとめをSlackに送るものです。

テックトークはNotionで管理しているので、Notionからデータを取得して、整形してSlackに通知しています。

これまでは手動だったので、手間だったのと、忘れる場合があったり、案件の対応中で送れなかったり問題がありましたが、この辺りが解決しました。

また、副次的な効果として、テックトーク運営の属人化が防げるのではないかと考えています。

こういうイベントは声掛けする人間が居ないと始まらないというのが良くあると思いますが、Botが自動的に行なってくれるので、私が居なくてもテックトーク開催してくれるようになるのではと期待しています。

テックトークBotについて詳細はこちら

www.mof-mof.co.jp

テックトークを通じて得られる価値

最後に私がテックトークを通じて得られると考えている価値についてです。

大きく2点です。

  1. 個人の成長
  2. チーム、組織の成長

個人の成長

普段の業務では、自分の担当案件の技術スタックに触れる機会が中心になりがちです。

テックトークを通じて、他の案件での技術選定や課題解決のアプローチを知ることができ、視野を広げる事ができると考えています。

また、気になっている技術について、実際に使っている人に質問できる機会が出来るのも、個人の成長につながる良いきっかけだと思います。

チーム、組織の成長

週1回のカジュアルな技術的雑談の場があることで、エンジニア同士のコミュニケーションが活性化できると考えています。

普段のSlackでは聞きづらい質問も、テックトークの場では気軽にできる雰囲気が作られています。

技術的な雑談を行うことで、情報が共有され、より良いプロダクト開発が行っていけるのではないかと考えています。

おわりに

テックトークは、mofmofのエンジニア文化を形作る重要な取り組みの1つです。

カジュアルな雰囲気の中で技術的な会話ができる場として、エンジニアの成長と組織の活性化に貢献していると考えています。

これからも「自由に技術について話せる場」として、この文化を大切にしていきたいと思います。