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なぜケイパビリティに着目するのか。LeanとDevOpsの科学を読んだ記録(1章)

mofmofでは最近、「LeanとDevOpsの科学」という本の輪読会を行っています。 この本の輪読会は定期的に開催し、順次後ろの章についてもログを投稿する予定です。

成熟度モデルの問題点

この本の第1章は、多種多様な組織において、戦略目標設定、状況把握を正しく把握するために、ケイパビリティに焦点をあてることを薦めている。

元々、戦略目標設定、状況把握に使われていたのが、「成熟度」モデルというもので、おそらくこの記事で取り上げられているもののことを言っている。

成熟度モデルとは、組織が決められたステップを踏んで成熟することを前提として、それぞれの段階ごとに必要な要素をクリアしていくと認定されるようだ。

成熟度モデルの問題点として、到達が目標になってしまうというところがある。 最高レベルの「レベル5」は最適化された状態で、この状態は改善サイクルがよく回る状態になっていると思われるが、組織の状態としてはスタートラインとも言えそうで、それ以上のプラクティスがなさそうに見える。

また、組織は多様であり、にた過程を経て成熟するわけではないとも言っている。

ケイパビリティとは何か

Wikipediaによると

企業や組織が持つ、全体的な組織的能力、あるいは企業や組織が得意とする組織的能力のことを言う。

らしい

どんなケイパビリティが、戦略目標設定、状況把握を正しく把握でき、パフォーマンスに好影響を与えるのかだが、 これを調べるためパフォーマンスが良好で革新的な企業が改善に力を入れている項目を研究により特定したみたい。

このパフォーマンスという組織を表す指標として、以下を定義している。

  • コードのデプロイ頻度
  • コミットからデプロイまでのリードタイム
  • 障害の平均復旧時間
  • デプロイの変更失敗率

これらを改善するために、24個のケイパビリティが巻末で紹介されている。 例えば、 継続的デリバリというケイパビリティには、デプロイメントが自動化されているかどうか。自動化の度合いがどの程度か。 のような項目が並んでいる。

ということでケイパビリティが大事ということはなんとなくわかったし、とても良さそうに見える。

そう感じた一方で、成熟度モデルの理解が浅かったため、成熟度モデルの課題はそうなんだろうなという以上の感想がなく、ケイパビリティが決定的に優れているかどうかの肌感はない。

実際に出た意見

  • 人事評価にもケイパビリティみたいなものが応用できそう
  • 成熟度モデルがイマイチわからなかった

最後に

mofmofでは(不)定期的に輪読会をしています。 輪読会のやり方についても模索しつつ色々試しているところです。それについてもいつか記事にしたいです。

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LeanとDevOpsの科学を読んだ記録(2章)