mofmofでRailsエンジニアをしている山形です。 好きな領域はフロントエンドで、もともとWebデザインをやっていたバックグラウンドを活かしてUIデザインを含めた開発をやっていたりします。
さて本日(US時間2017.4.27)Railsの新しいバージョン5.1.0がリリースされました。 Phoenixで行われているRailsConfに合わせて公開されたようです。
Rails 5.1: Loving JavaScript, System Tests, Encrypted Secrets, and more
主な新機能としては
- Loving JavaScript
- System tests
- Encrypted secrets
- Parameterized mailers
- Direct & resolved routes
- Unify form_tag/form_for with form_with
- Everything else (hundreds of other fixes and improvements)
などが挙げられていますが、特に注目のやっと最近のJavaScript技術が取り入れられたwebpackerを試してみました。
- [rails new --webpack=react] vs [rails webpacker:install]
- bin/webpack-dev-serverで開発
- app/javascript/packs が追加された
- javascript_pack_tagヘルパー
- ライブリロードされる
- ライブラリの使用
- Build
- 画像とかcssも扱えるっぽい
- まとめ
[rails new --webpack=react] vs [rails webpacker:install]
webpackerを使い始める方法は2つあるようです
1つめはrails new my-app --webpack=react
newする時に指定する方法。
こうすると一連のディレクトリ作成 〜 bundle install
〜 yarn install
までが一気に行われました。
2つめは既に作成済みアプリのGemfileに gem 'webpacker', github: 'rails/webpacker'
を追加してinstall後、
bin/rails webpacker:install:react
というコマンドでセットアップする方法です。
bin/rails webpacker
のコマンド一覧はこちらです
Available webpacker tasks are: webpacker:install Installs and setup webpack with yarn webpacker:compile Compiles webpack bundles based on environment webpacker:check_node Verifies if Node.js is installed webpacker:check_yarn Verifies if yarn is installed webpacker:verify_install Verifies if webpacker is installed webpacker:yarn_install Support for older Rails versions. Install all JavaScript dependencies as specified via Yarn webpacker:install:react Installs and setup example react component webpacker:install:vue Installs and setup example vue component webpacker:install:angular Installs and setup example angular2 component
うっかりnewする時にオプションを忘れても安心ですね。
bin/webpack-dev-serverで開発
ブラウザで確認する時は bin/rails s
の他にもう一つ別のプロセスで bin/webpack-dev-server
が必要なようです。
僕は今までもこれと同じように npm run watch
を叩いてファイルの変更を監視していたので変更点はコマンドが変わったくらいですね
app/javascript/packs が追加された
これ地味に嬉しいですね。
今まではes5なjsと分けるために app/assets/javascripts/es2015
の中にさらに components
とか api
等のフォルダを用意していたので頻繁に作業する割に階層が深いのがストレスでした。
javascript_pack_tagヘルパー
で肝心のviewに表示する方法ですが javascript_pack_tag
を使うようです。
デフォルトではlayoutにもこれは書かれていないので自分で追加する必要があります。
このヘルパーで読み込めるjsは必ず app/javascript/packs
以下に置く必要がありました。
app/javascript
に置いたものはエラーしてしまいました。
ただし app/javascript/packs
に置いたファイルから相対パスで親ディレクトリを参照しimportするのは可能でした。
// app/javascript/test.js を配置して置いて // app/javascript/packs/hello.js から以下を実行するのは可能 import test from "../test";
なのでpacks以下にはエントリーポイントのみを配置して、コンポーネントなどは app/javascript/components
に入れるのもいいかもしれないです
ライブリロードされる
webpack-dev-serverを起動した状態で、使用しているjsファイルをsaveすると自動でブラウザがリロードされました。 consoleに何かログが出ているんですが、すぐにリフレッシュされちゃうのでなんて書いてあるのかは読み取れず…
ライブラリの使用
普通に yarn add lodash
とかでいけます。
しかもwebpack-dev-serverを再起動する必要はありませんでした。
Build
どうやら assets:precompile
のhookで webpacker:compile
が行われるようです。
以下ログです
bin/rake assets:precompile Running via Spring preloader in process 17360 yarn install v0.17.9 [1/4] 🔍 Resolving packages... success Already up-to-date. ✨ Done in 0.45s. I, [2017-04-28T11:42:49.233684 #17360] INFO -- : Writing /Users/kozo/tmp/rails510-test/public/assets/application-2928582a8241efa0ad750427fec796f54b00727b9b43b91472f2e0ff8722876f.js I, [2017-04-28T11:42:49.243980 #17360] INFO -- : Writing /Users/kozo/tmp/rails510-test/public/assets/application-2928582a8241efa0ad750427fec796f54b00727b9b43b91472f2e0ff8722876f.js.gz I, [2017-04-28T11:42:49.247712 #17360] INFO -- : Writing /Users/kozo/tmp/rails510-test/public/assets/application-f0d704deea029cf000697e2c0181ec173a1b474645466ed843eb5ee7bb215794.css I, [2017-04-28T11:42:49.247948 #17360] INFO -- : Writing /Users/kozo/tmp/rails510-test/public/assets/application-f0d704deea029cf000697e2c0181ec173a1b474645466ed843eb5ee7bb215794.css.gz I, [2017-04-28T11:42:49.586327 #17360] INFO -- : Writing /Users/kozo/tmp/rails510-test/public/assets/express/lib/application-29aaa7b87a3a289ad011fd55b0e54f83a6f929e6b4cefefd52d7e29484408a66.js I, [2017-04-28T11:42:49.586541 #17360] INFO -- : Writing /Users/kozo/tmp/rails510-test/public/assets/express/lib/application-29aaa7b87a3a289ad011fd55b0e54f83a6f929e6b4cefefd52d7e29484408a66.js.gz Webpacker is installed 🎉 🍰 Using /Users/kozo/tmp/rails510-test/config/webpack/paths.yml file for setting up webpack paths Compiling webpacker assets 🎉 Compiled digests for all packs in /Users/kozo/tmp/rails510-test/public/packs: {"application.js"=>"http://localhost:8080/packs/application.js", "application.js.map"=>"http://localhost:8080/packs/application.js.map", "hello_react.js"=>"http://localhost:8080/packs/hello_react.js", "hello_react.js.map"=>"http://localhost:8080/packs/hello_react.js.map"}
public/packs
以下に作られるんですねー
画像とかcssも扱えるっぽい
今回試していないですが、画像とかcssをjs内にimport出来るっぽいです。 webpackなので当たり前なのですが、事前情報ではjsのみと聞いていたような気がするのでいつの間に対応したんですかね。
まとめ
いままでのrailsのフロントエンドの苦労は一体何だったのか、俺達の努力は・・・という気持ちになるくらい一気に最新の環境にジャンプしましたね。 そして巡り巡ってRailsのフロントエンドにemberを統合させたかった(?)Yehuda先生もyarnというプロダクトで今回のアップデートに貢献しているとこが胸アツですね。
既存のrailsアプリにもwebpacker入れてみたくなりました。