mofmofでは最近、「LeanとDevOpsの科学」という本の輪読会を行っています。 この本の輪読会は定期的に開催し、順次後ろの章についてもログを投稿する予定です。
過去の記事はこちら
- 第1章:なぜケイパビリティに着目するのか。LeanとDevOpsの科学を読んだ記録(1章)
- 第2章:開発組織のパフォーマンスをどうやって測定するのか。LeanとDevOpsの科学を読んだ記録(2章)
- 第3章:組織文化がなぜ重要か?LeanとDevOpsの科学を読んだ記録(3章)
技術的プラクティスの重要性
アジャイル開発ではどちらかというと、技術よりも管理面やチームのプラクティスに重きを起きがちだが、技術的プラクティスの重要度が高いことが研究で実証されているとのこと。
継続的デリバリ = 機能の変更を安全かつ迅速かつ持続可能な形で本番環境に組み込んだりユーザーに提供したりする作業を促進する一群のケイパビリティから成る手法
継続的デリバリの5つの原則
- 「品質」の概念を生産工程の最初から組み込んでいく
- 作業はバッチ処理で進める
- 反復作業はコンピューターに任せて人間は問題解決に当たる
- 徹底した改善努力を継続的に行う
- 全員が責任を担う
品質に対する継続的デリバリの効果
継続的デリバリには品質を改善する効果があるという調査結果が取れ、中でもソフトウェアデリバリのパフォーマンスと強い相関があったのが「修正作業や予定外の作業にかかった時間の割合」で、これはハイパフォーマーよりローパフォーマーの方が高いという結果が出たとのこと。
議論に出たこと
- 技術的プラクティスの重要度が高いという研究結果はエンジニアにとって追い風
- 品質の概念を生産工程の最初から組み込んでいくにはPOの協力が不可欠
- 作成されたブランチを1日未満でマージするのはハードルが高いが、モブプロをしてレビューを同時に行う形で進めれば可能かも
- エンドユーザからのフィードバックをMTG等でPOから開発メンバーに共有してもらえるようにする必要がある
- トランクベース開発 にすれば問題解決できそうだが、経験の浅い開発チームの場合パフォーマンスの低下を招くこともある